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9日前

Peltanらは、 昇圧薬を投与されている成人敗血症性ショック患者を対象に、 他の昇圧薬が低用量の段階でバソプレシンを開始する低閾値戦略と、 高用量の段階で開始する高閾値戦略について、 病院単位で割り付けるクラスター・クロスオーバー無作為化比較試験VASSPRで検討した。 その結果、 主要評価項目の28日死亡率はそれぞれ31.8%、 33.0%で、 両群間に有意差は認められなかった。 試験結果はJAMA誌に発表された。
本試験の主な限界は、 非盲検の実臨床試験であり、 医師の裁量やプロトコール遵守の不徹底が結果に影響した可能性に加え、 軽症例の組み入れによって重症例における治療効果が希釈された可能性です。
🔢 SOFAスコア
📖 敗血症性ショックでのバソプレシン開始、 AIモデルで最適化
敗血症性ショックに対し、 2剤目の昇圧薬としてバソプレシンの最適な開始閾値は明らかになっていない。 本試験では、 バソプレシン投与を病院単位で、 低用量の閾値で早期に開始する戦略と、 高用量の閾値で遅めに開始する戦略の有効性を比較した。
2024年2月~2025年7月に、 米国アイダホ州およびユタ州の13病院で昇圧薬を投与された敗血症性ショックの成人患者を対象に、 実臨床での管理戦略を比較するクラスター無作為化クロスオーバー比較試験を実施した。
各病院は最初の1ヵ月間 (初月)、 以下の戦略に無作為に割り付けられ、 以降は毎月もう一方の戦略に切り替えた。
バソプレシンの開始基準が異なる次の2戦略が推奨された。
主要評価項目は28日死亡、 主要な副次評価項目は28日目までの腎代替療法非施行日数であった。
敗血症性ショック患者は3,959例 (年齢中央値68歳、 女性48%) であった。
28日時点の死亡率は、 低閾値戦略群と高閾値戦略群で有意差は認められなかった。
28日死亡
調整後の周辺オッズ比 0.98 (95%CI 0.87–1.06), p=0.62
調整後リスク差 -0.4%㌽ (95%CI -2.7~1.3%㌽)
戦略による管理の差が生じやすい患者 (昇圧薬の最大用量がノルアドレナリン換算0.07µg/kg/min以上) では、 バソプレシンの投与率は低閾値戦略下で68.0% (1,034/1,521例)、 高閾値戦略下で42.7% (651/1,526例) であった。
バソプレシン開始前の昇圧薬の最大用量は、 中央値で低閾値戦略下0.14µg/kg/min (四分位範囲 0.10~0.22)、 高閾値戦略下0.34µg/kg/min (四分位範囲 0.16~0.42) であった。
28日目までの腎代替療法非施行日数の中央値は両戦略とも29日 (四分位範囲 -1~29) であり、 調整後の周辺オッズ比は1.01 (95%CI 0.91–1.14) であった。
著者らは 「敗血症性ショックにおける2剤目の昇圧薬管理において、 病院単位の2つの戦略を比較した大規模な実践的臨床試験から、 他の昇圧薬が低用量の段階でバソプレシンを早期に開始する戦略は、 高用量の段階で開始する戦略と比べて28日死亡を減少させなかった」と報告している。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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