海外ジャーナルクラブ
3日前

Barrattらは、 IgA腎症患者を対象に、 補体因子B阻害薬イプタコパンの有効性・安全性を第Ⅲ相プラセボ対照無作為化比較試験APPLAUSE-IgANで検討した。 24ヵ月時の最終解析の結果、 イプタコパンはプラセボと比較して腎機能低下を有意に抑制した。 本研究はNEJM誌において発表された。
イプタコパンの治療シーケンスへの位置付けや、 どの患者が最も効果を得られるかは明らかではない点などのlimitationがあります。
IgA腎症では補体代替経路の過剰活性化が糸球体炎症に関与することが知られており、 これを標的とした治療の開発が求められている。 先行する9ヵ月時の中間解析では、 イプタコパンにより24時間尿蛋白/クレアチニン (Cr) 比が有意に低下することが示されていた。
対象は、 支持療法下でも蛋白尿 (24時間尿蛋白/Cr比≥1) を有し、 eGFR ≥30mL/min/1.73m²の成人IgA腎症患者だった。 対象患者をイプタコパン群 (イプタコパン200mgを1日2回経口投与) とプラセボ群に1:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は24ヵ月時で推定された年間eGFR低下速度 (eGFR slope) だった。
477例が無作為化され、 イプタコパン群238例、 プラセボ群239例に割り付けられた。
年間eGFR低下速度は、 イプタコパン群が-3.10mL/min/1.73m²/年であり、 プラセボ群の-6.12mL/min/1.73 m²/年に比べ、 腎機能低下を有意に抑制した (群間差 3.02mL/min/1.73m²/年 [95%CI 2.02-4.01]、 p<0.001)
腎不全複合エンドポイント*発生率は、 イプタコパン群が21.4%、 プラセボ群が33.5%だった (HR 0.57 [95%CI 0.40-0.81]、 p=0.003)。
有害事象はイプタコパン群で87.0%、 プラセボ群で89.1%に報告され、 重篤な有害事象はそれぞれ12.2%、 11.7%であり、 重篤な感染症は6.7%、 2.1%で認められた。 死亡例の報告はなかった。
著者らは、 「イプタコパンによる治療は、 プラセボと比較して腎機能の低下を有意に抑制した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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