ルタテラの新製造法で放射性廃棄物管理の負担軽減へ、 異核種混入問題が解消
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HOKUTO編集部

1ヶ月前

ルタテラの新製造法で放射性廃棄物管理の負担軽減へ、 異核種混入問題が解消

ルタテラの新製造法で放射性廃棄物管理の負担軽減へ、 異核種混入問題が解消
ノバルティス ファーマは2025年5月、 放射線医薬品ルテチウムオキソドトレオチド (177Lu、 製品名 ルタテラ®静注 [以後、 ルタテラ] ) の原料である塩化ルテチウム (177Lu) について、 新しい製造方法を追加したと発表した。

背景

放射性廃棄物管理における課題だった 「異核種177mLuの混入」

ルタテラの原料となる塩化ルテチウム (177Lu) の現在の製法では、 176Lu (担体) への中性子照射の際に異核種177mLu (物理的半減期 160.4日) が生成し、 混入する可能性がある。 これが医療現場において、 ルタテラ投与後の放射性廃棄物管理における課題の1つとなっていた。

新規製法のポイント

原理的には177mLuは生成せず、 7月以降に供給予定

今回、 一部変更承認を取得し追加する新しい製法は、 イッテルビウム-176 (176Yb) を原料とする無担体の製法である。 本製法の原理的に異核種175Yb (物理的半減期 4.2日) が混入する可能性はあるものの、 177mLuは生成しない。

上記の無担体の製法を使用したルタテラは、 7月以降より供給予定である。

なお、 貯法および有効期間を含む電子添文において、 今回の変更による改訂はない。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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