【Lancet Haematol】輸血依存性βサラセミア、ルスパテルセプトの長期有効性を検証
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海外ジャーナルクラブ

12ヶ月前

【Lancet Haematol】輸血依存性βサラセミア、ルスパテルセプトの長期有効性を検証

【Lancet Haematol】輸血依存性βサラセミア、ルスパテルセプトの長期有効性を検証
Cappelliniらは、 輸血依存性βサラセミアに対する赤血球成熟促進薬ルスパテルセプトの有効性と安全性を検討した二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相無作為化比較試験BELIEVEの最終結果を報告した。 ルスパテルセプトは輸血負担の軽減に対して持続的な有効性を示し、 安全性も管理可能であることが明らかとなった。 試験結果はLancet Haematol誌に発表された。

📘原著論文

Long-term efficacy and safety of luspatercept for the treatment of anaemia in patients with transfusion-dependent β-thalassaemia (BELIEVE): final results from a phase 3 randomised trial. Lancet Haematol. 2025 Feb 10:S2352-3026(24)00376-4. Epub ahead of print. PMID: 39947215.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

3年間の追跡調査の後、 論文発表までに3年間ほど経過しているのが気になるところです。


目的

BELIEVE試験の最終結果報告

輸血依存性βサラセミア患者の赤血球輸血負担を軽減する治療法は限られている。 この研究では、 輸血依存性βサラセミア患者に対するルスパテルセプトの有効性と安全性を評価した第Ⅲ相試験 (BELIEVE) の最終結果を報告する。

研究デザイン

3年間追跡による長期有効性データの報告

15ヵ国65施設で実施されたBELIEVE試験では、対象の輸血依存性βサラセミアまたはヘモグロビンE/βサラセミアがありEastern Cooperative Oncology Group (ECOG) スコアが0-1の成人患者が、 ルスパテルセプト群 (1.0~1.25 mg/kg を21日ごとに皮下投与) とプラセボ群に2:1で無作為に割り付けられた。 盲検解除後は、 非盲検継続試験でルスパテルセプト投与が可能 (クロスオーバー可) であった。

主要評価項目は、 13~24週で輸血負担が33%以上かつ赤血球単位が2単位以上減少した患者の割合であり、 結果は既報¹⁾の通りである。

この研究では主要評価項目の解析結果を更新し、 約3年間追跡した患者のintention-to-treat集団での長期有効性データと安全性解析集団での安全性データが報告された。

結果

輸血負担軽減に持続的な有効性

2016年5月2日~17年5月16日に336例がルスパテルセプト群 (224例) とプラセボ群 (112例) に割り付けられた。 年齢中央値は30歳 (IQR 23–40歳)、 女性は195例 (58%)、 男性は141例 (42%) であった。

2021年1月5日時点で、 ルスパテルセプト群の治療期間中央値は153.6週 (IQR 81.0–171.0週)、 追跡期間中央値は163.1週 (IQR 140.5–176.2週) であった。 ルスパテルセプト群とプラセボ群では治療期間が異なるため、 96週目以降は両群間の比較解析は行われなかった。

ルスパテルセプト群では、 試験期間中を通じて赤血球輸血量の持続的な軽減が示され、 97~144週では6.2単位 (SD 5.7)、 145~192週では6.4単位 (SD 4.3) 減少した。 ルスパテルセプト群では、 ベースラインから輸血負担が33%以上減少した患者が、 12週間間隔で173例 (77%)、 24週間間隔で116例 (52%) で観察された。 12週間以上にわたり輸血負担軽減が33%以上継続した期間の中央値は586.0日 (IQR 264.0–1010.0日) であった。

ルスパテルセプトを投与した全315例 (盲検解除後クロスオーバーした92例を含む) のうち、 Grade 3以上の主な有害事象は、 貧血9例 (3%)、 肝鉄濃度上昇 : 7例 (2%)、 骨痛 : 7例 (2%)、 重篤な有害事象71例 (23%) に発現し、 治療関連死亡例はなかった。

結論

ルスパテルセプトは長期成績でも輸血依存性βサラセミアに有効

著者らは、「この長期成績は、 輸血依存性βサラセミア患者の主要なアンメットニーズに応えるルスパテルセプトの有効性を裏付けるもので、 安全性プロファイルも管理可能なものであった」 と報告している。

<出典>
1) N Engl J Med. 2020 Mar 26;382(13):1219-1231.

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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