寄稿ライター
1年前
英語のプレゼンテーションは国内の学会でも一般的になり、 その重要度は増している。 メッセージを効果的に伝えるためにどうしたらいいのか。 近畿大特任教授の光冨徹哉先生に極意を聞いた。 連載4回目のテーマは 「スピーチの最適スピードは?成功の秘訣」。
まず、 読み原稿は必ず作成して、 時間をしっかり計って下さい。 スケジュールがタイトなセッションなどでは時間オーバーは致命的なNG行為の一つで、 やってしまうと二度とチャンスがこなくなるかもしれません。
一方、 原稿をそのまま読むと聴衆を引きつけることはできません。 本番では読み原稿を見ないようにしましょう。 大きな身振り手振りを交えながら前を向き、 聴衆とアイコンタクトをとることを心がけましょう。
元NHKアナウンサー、 松本和也さんの著書 「心に届く話し方 65のルール」 が大変参考になりました。 全部実践するのは難しいですが、 タイトルの一部をご紹介します。
では、 実際のスピーチを上達させるため、 どんな練習をすればいいのでしょうか。 おすすめは、 お手本を見つけ、 発表を繰り返し視聴することです。
ASCO (米国臨床腫瘍学会) など国際学会のwebサイトで過去の発表をビデオで見ることができますし、 そのscriptも提供されています。 誰かあこがれの研究者を決めて、 暗唱やシャドーイングをすれば、 スピードや間のとり方、 発音などを習得できると思います。
その上で、 自分が発表するテーマの読み原稿を早めに作成し、 練習を重ねましょう。 散歩やジョギング、 入浴中に練習したり、 同僚や家族の前で練習したりするほか、 可能であればスピーチの様子を録画して見直すことも効果的です。
では、 どれくらいのスピードが聴衆にとって聞きやすいのでしょうか。 緊張でつい早口になりがちですが、 そもそも発音に難がある日本人が早口になると伝わりにくくなるのは道理です。 内容を明快に伝えるには、 1分当たり100〜150単語がいいでしょう。
準備を重ねて、 いよいよスピーチ本番を迎えるわけですが、 当日にもやるべきことは多いです。 例えば、
英語プレゼンの成功には、 基本を押さえた上で、 効果的なスピーチのコツや聴衆を引きつけるテクニックを活用することが重要です。 練習を重ね、 当日の準備をしっかり行い、 自信を持ってステージに立ちましょう。
次回はQ&A対策について詳しくお話しします。 プレゼンが無事成功しても、 質疑応答でつまずくことがあります。 Q&Aも練習し、 万全の態勢で臨みましょう。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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