海外ジャーナルクラブ
7日前

Nikolchevaらは、 安定した対症単剤療法を受けている早期パーキンソン病患者を対象に、 抗αシヌクレイン抗体prasinezumab静脈内投与の有効性および安全性について、 海外多施設共同第Ⅱb相二重盲検プラセボ対照無作為化優越性試験PADOVAで評価した。 その結果、 主要評価項目である運動症状進行イベントまでの時間において、 prasinezumabで遅延傾向が認められたものの、 プラセボとの間に有意差は認められなかった。 本研究はLancet誌において発表された。
試験期間が比較的短く、 慢性進行性疾患であるパーキンソン病に対する長期的な治療効果を十分に評価できなかった可能性があります。
Prasinezumabは、 未治療またはモノアミン酸化酵素B (MAO-B) 阻害薬による治療を受けている早期パーキンソン病患者において、 MDS-UPDRS Part III*に基づく運動症状の進行を抑制する可能性が示されていた。
そこで本研究では、 安定した対症療法を受けている幅広い早期パーキンソン病患者に対するprasinezumabの有効性および安全性を評価した。
欧州および北米の9ヵ国110施設で実施された第Ⅱb相二重盲検プラセボ対照無作為化優越性試験PADOVAにおいて、 安定した対症療法を受けており、 50~85歳で診断後3ヵ月~3年、 Hoehn and Yahr重症度分類1~2の早期パーキンソン病患者586例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は、 運動症状進行イベント (抗パーキンソン病薬休薬時のMDS-UPDRS Part IIIスコアが5点以上増加) までの時間であり、 Full Analysis Set (FAS) で評価した。
運動症状進行イベントまでの時間は、 prasinezumab群が61.1週 (95%CI 52.3-71.9週)、 プラセボ群が49.7週 (同40.1-58.1週) であり、 prasinezumab群において運動症状進行の遅延傾向が認められたものの、 両群間で有意差は認められなかった (HR 0.84 [95%CI 0.69-1.01]、 p=0.066)。
重篤な有害事象 (AE) 発現率は両群で同様であった (いずれも12%)。 死亡が3例で報告されたものの、 いずれも試験薬と無関係であった。
著者らは、 「PADOVA試験では主要評価項目を達成しなかったものの、 事前に規定された探索的エビデンスは、 早期パーキンソン病に対するprasinezumabの臨床活性を示唆しており、 進行中の第Ⅲ相PARAISO試験における継続的な評価を支持するものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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