海外ジャーナルクラブ
5日前

Passeronらは、 12歳以上の非分節型白斑患者を対象に、 選択的JAK阻害薬ウパダシチニブ15mgを1日1回投与した際の有効性および安全性を、 2件の第Ⅲ相国際共同プラセボ対照無作為化比較試験 (Viti-Up-1、 Viti-Up-2) で検討した。 その結果、 48週時のT-VASI 50達成率は、 ウパダシチニブ群でそれぞれ19%、 21%、 プラセボ群でいずれも6%であった。 また、 F-VASI 75達成率は、 ウパダシチニブ群でそれぞれ25%、 23%、 プラセボ群で6%、 7%であり、 いずれもウパダシチニブ群で高かった。 両試験とも、 判定委員会が認定した主要心血管イベント、 静脈血栓塞栓症、 消化管穿孔の報告はなかった。 本試験の結果はLancet誌に掲載された。
ウパダシチニブ単剤療法のみを評価しており、 実臨床で行われる併用療法については検討されていません。
非分節型白斑は、 メラノサイトの消失により皮膚の脱色素をきたす自己免疫性炎症性疾患である。 全身療法として承認された薬剤はなく、 新たな治療選択肢が必要とされている。
本研究では、 選択的ヤヌスキナーゼ (JAK) 阻害薬であるウパダシチニブについて、 非分節型白斑を有する成人および青年における有効性・安全性を検討する。
Viti-Upは、 アジア・欧州・北米・南米の18ヵ国138施設で実施された2件の第Ⅲ相国際共同二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験 (Viti-Up-1・Viti-Up-2) から成る。 対象は顔面と体幹に病変を有する12歳以上の非分節型白斑患者で、 顔面白斑スコア指数 (F-VASI) 0.5以上かつ全身白斑面積スコア指数 (T-VASI) 5以上50未満を組み入れ基準とした。
患者は以下の2群に2:1で無作為化された。
両試験の主要評価項目は、 48週時のT-VASI 50およびF-VASI 75で、 臨床的に意義のある再色素化と定義した*。 有効性はintention-to-treat集団で解析し、 安全性は48週間の二重盲検期に治験薬を1回以上投与された無作為化全例で評価した。 本試験は継続中である。
48週時のT-VASI 50達成率は、 いずれの試験でもウパダシチニブ群が高かった。
T-VASI 50達成率 (Viti-Up-1)
p<0.001
T-VASI 50達成率 (Viti-Up-2)
p<0.001
F-VASI 75達成率も、 ウパダシチニブ群が高かった。
F-VASI 75達成率 (Viti-Up-1)
p<0.001
F-VASI 75達成率 (Viti-Up-2)
p<0.001
いずれの試験でも、 判定委員会が認定した主要心血管イベント・静脈血栓塞栓症・消化管穿孔、 および活動性結核・リンパ腫・非黒色腫皮膚癌・帯状疱疹を除く日和見感染症の報告はなかった。 安全性データはウパダシチニブ全体の安全性プロファイルと一致していた。
著者らは、 「ウパダシチニブ15mgの1日1回投与は、 非分節型白斑を有する成人および青年に対し、 顔面および全身の臨床的に意義のある再色素化をもたらし、 新たな安全性シグナルは認められなかった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。