海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Summersらは、 重症疾患の患者を対象に、 経腸栄養におけるタンパク質量の増強が生存日数および入院からの解放日数に与える影響をクラスター無作為化クロスオーバー試験 (TARGET Protein) で検討した。 その結果、 タンパク質増強による有意な臨床的利益は認められなかった。 本研究はJAMA誌において発表された。
タンパク質量の増加と生死よりも集中治療室獲得性筋力低下 (ICU-AW) との関連が知りたいところです。
重症疾患においては、 経腸タンパク質補充が各種ガイドラインで推奨されている。 しかし、 これが実際の患者転帰にどのような影響を与えるかについては、 確固たるエビデンスが乏しい。 本研究の目的は、 経腸タンパク質補充が、 生存日数と入院なし日数を増加させるかどうかを明らかにすることである。
クラスター無作為化クロスオーバー試験 (TARGET Protein) の対象は、 オーストラリアおよびニュージーランドの8つのICUにおいて、 2022年5月23日~23年8月23日に経腸栄養を受けた重症患者であった。 以下2種類の等カロリー経腸栄養製剤を比較した。
各ICUは12ヵ月間にわたり、 3ヵ月ごとに製剤を交代 (4施設は増強タンパク型から開始、 4施設は通常タンパク型から開始) した。
主要評価項目は、 90日時点での初回入院施設への再入院なしに生存している日数であった。 副次評価項目は、 生存者における90日までの再入院がない日数、 90日時点での生存、 人工呼吸器装着、 ICUおよび入院期間、 気管切開施行率、 新規腎代替療法施行率、 退院先などであった。
3,397例が対象となり、 年齢中央値は61歳 (四分位範囲IQR 48-71歳) で、 男性が64%であった。 90日時点での再入院なしに生存している日数の中央値 (IQR) は
であり、 期間調整後の群間差の中央値は-1.97日 (95%CI -7.24~3.30日、 p=0.46) であった。 90日生存率は以下の通りであった。
副次評価項目における群間差は以下の通りであった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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