海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前

Polen-Deらは、 子宮頸癌に対して広汎子宮全摘術を受けた患者を対象に、 円錐切除、 マニピュレーター使用、 その相互作用が再発に及ぼす影響を多施設後ろ向き研究で検討した。 その結果、 円錐切除は再発リスク低減に関連することが明らかとなった。 本研究はGynecol Oncol誌において発表された。
本研究は多施設後ろ向き研究ですので、 術前円錐切除やマニピュレーター使用の選択が医師の判断に基づいており、 交絡の可能性があります。
本研究の目的は、 子宮頸癌の広汎子宮全摘出術を受けた患者における円錐切除術、 マニピュレーターの使用、 それらの相互作用が再発に及ぼす影響を評価することである。
多施設共同後ろ向きコホート研究の対象は、 2006~18年に広汎子宮全摘術を受けた子宮頸癌患者761例 (低侵襲手術MIS [腹腔鏡またはロボット] 445例、 開腹手術316例) であった。 全症例はFIGO (国際産婦人科連合) 2009年分類でステージIであった。 円錐切除歴やマニピュレーター使用の記録が不明な症例は除外し、 追跡データを術後3年間分析した。
円錐切除は、 手術アプローチにかかわらず再発リスクを低下させた。
MIS群において、 円錐切除ありの場合、 マニピュレーター使用は再発リスク増加と関連しなかった (HR 2.11、 95%CI 0.07-64.80)。 一方、 MIS群で円錐切除なしの場合、 マニピュレーター使用は再発リスクを有意に増加させた (HR 3.95、 95%CI 1.27-12.35)。 円錐切除ありの症例では、 マニピュレーター使用の有無や子宮摘出標本内の残存腫瘍の有無にかかわらず、 再発リスクに差は認められなかった。
著者らは、 「円錐切除は、 マニピュレーターの使用や手術アプローチにかかわらず、 再発リスクの低減に関連する独立した因子である。 マニピュレーター使用は、 再発リスクの増大に関連する独立した因子であるが、 これは円錐切除を受けておらず、 腫瘍径が2cm以上の患者にのみ当てはまる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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