【レジメン】婦人科の化学療法レジメンを追加しました (全55コンテンツ)
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化学療法レジメン

4日前

【レジメン】婦人科の化学療法レジメンを追加しました (全55コンテンツ)

【レジメン】婦人科の化学療法レジメンを追加しました (全55コンテンツ)
「HOKUTO婦人科レジメン」はお使いになりましたか?監修は、 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授の勝俣 範之先生にご担当いただきました。 ぜひご活用下さい。
※2024年11月21日更新 : 以下のレジメンを追加しました。
▼子宮頸癌 (初回治療)
Pembrolizumab + CCRT
▼子宮体癌(再発転移後 : 1次治療)
TC + Durvalumab ± Orapalib
▼絨毛腫瘍 (Low Risk)
・MTX
・ACT-D
▼絨毛腫瘍 (High Risk)
・EMA-CO
・EP-EMA
▼子宮肉腫 (術前・術後補助療法)
AI (Doxorubicin + Ifosfamide)
▼子宮肉腫 (再発転移後 : 1次治療)
Doxorubicin
▼子宮肉腫 (再発転移後 : 2次治療~)
・Trabectedin
・Pazopanib
・Eribulin
・DG (DTX+GEM)

婦人科レジメンの監修医師

【レジメン】婦人科の化学療法レジメンを追加しました (全55コンテンツ)
富山医科薬科卒。 ハーバード大学公衆衛生院、 国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科外来医長などを経て、 2011年から現職。 専門領域は内科腫瘍学全般、 化学療法の支持療法、 原発不明がん、 婦人科がん、 乳がん、 EBM、 がん患者とのコミニケーション、 がんサバイバー支援など

婦人科がんに対する薬物療法は、 古くは殺細胞性薬剤に始まり、 近年では、 分子標的薬としてベバシズマブ、 PARP阻害剤、 免疫チェックポイント阻害剤と年々進歩してきています。 また、 今後は、 ADC (抗体薬物複合体) といって、 新たな薬物療法も承認、 使われるようになります。 ただ、 薬物療法が進歩してきたとはいえ、 がん薬物療法全般的に言えることは、 副作用が一般薬に比べると圧倒的に多いことです。

がん薬物療法をうまく使うためには、 副作用をうまくコントロールしていくことは必須であると思います。 婦人科がん薬物療法においても、 まだ殺細胞性薬剤抜きには、 婦人科がん薬物療法は成立しないといった状況です。 副作用への対応も年々研究が進んでおり、 新たな対応策なども生まれてきていますので、 がん薬物療法を勉強する際には、 副作用対策も併行して学んでほしいと思います。

また、 免疫チェックポイント阻害剤を使用する際には、 免疫関連有害事象は多彩な症状が出るため、 チーム医療として対応をしていただきたいと思います。 婦人科がん薬物療法のレジメンも色々なレジメンがありますが、 使用の際に大切なことは、 できるだけオリジナル論文を読んでいただきたいと思います。 オリジナル論文でエンドポイントがどうであったか、 結果は全生存期間 (OS) を延長させるものであったのか、 副作用はどうであったのか、 臨床試験の結果を目の前の患者に適応できるものであるかどうか、 などについて、 ご自身で確認をしていただきたいと思います。


子宮頸癌レジメン

初回治療

📅CDDP+RT

シスプラチン

📅Pembrolizumab + CCRT New

ペムブロリズマブ + 化学放射線治療

再発転移後 (1次治療)

📅TC (PTX + CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅TP (PTX + CDDP) + BV

パクリタキセル + シスプラチン + ベバシズマブ

📅TC ± BV + Pembrolizumab

TC ± ベバシズマブ + ペムブロリズマブ

📅TP ± BV + Pembrolizumab

TC ± ベバシズマブ + ペムブロリズマブ

再発転移後 (2次治療~)

📅Cemiplimab

セミプリマブ

子宮体癌レジメン

術後補助療法

📅TC (PTX + CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅AP (DXR + CDDP)

ドキソルビシン + シスプラチン

再発転移後 (1次治療)

📅TC (PTX + CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅AP (DXR + CDDP)

ドキソルビシン + シスプラチン

📅TC + Durvalumab ± Orapalib New

パクリタキセル + カルボプラチン + デュルバルマブ + オラパリブ

再発転移後 (2次治療~)

📅DTX

ドセタキセル

📅Lenvatinib + Pembrolizumab

レンバチニブ + ペムブロリズマブ

卵巣癌レジメン

初回治療 (術前後補助療法)

📅TC (PTX + CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅DC (DTX+CBDCA)

ドセタキセル + カルボプラチン

📅dose-dense TC (Weekly PTX+CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅weekly TC (Weekly PTX+CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅TC (PTX + CBDCA) + BV

パクリタキセル + カルボプラチン + ベバシズマブ

初回治療後 維持療法

📅Niraparib

ニラパリブ

📅Olaparib

オラパリブ

📅Olaparib+BV

オラパリブ + ベバシズマブ

再発転移後治療

📅TC (PTX + CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅DC (DTX+CBDCA)

ドセタキセル + カルボプラチン

📅dose-dense TC (Weekly PTX+CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

📅weekly TC (Weekly PTX+CBDCA)

パクリタキセル + カルボプラチン

再発転移後治療 (プラチナ抵抗性再発)

📅Nogitecan + BV

ノギテカン + ベバシズマブ

📅weekly PTX + BV

パクリタキセル + ベバシズマブ

📅Oral Etoposide

エトポシド

📅weekly Paclitaxel

パクリタキセル

📅DTX

ドセタキセル

📅CPT-11

イリノテカン

📅Liposomal Doxorubicin (PLD)

リポソーム化ドキソルビシン

📅Gemcitabine

ゲムシタビン

📅Nogitecan

ノギテカン

📅Liposomal Doxorubicin (PLD) + BV

リポソーム化ドキソルビシン + ベバシズマブ

📅GEM + BV

ゲムシタビン + ベバシズマブ

再発転移治療後 維持療法

📅Niraparib

ニラパリブ

📅Olaparib

オラパリブ

再発転移後治療 (プラチナ感受性再発)

📅PTX + CBDCA + BV

パクリタキセル + カルボプラチン + ベバシズマブ

📅PTX+CBDCA+BV followed by BV

パクリタキセル + カルボプラチン + ベバシズマブ

📅GC (GEM+CBDCA)

ゲムシタビン + カルボプラチン

📅GEM+CBDCA+BV

ゲムシタビン+カルボプラチン+ベバシズマブ

📅PLD + CBDCA + BV

リポソーム化ドキソルビシン + カルボプラチン + ベバシズマブ

📅PLD+CBDCA

リポソーム化ドキソルビシン + カルボプラチン

絨毛腫瘍レジメン

Low Risk

📅MTX New

メトトレキサート

📅ACT-D New

アクチノマイシンD

High Risk

📅EMA-CO New

アクチノマイシンD + エトポシド + メトトレキサート + ビンクリスチン + シクロホスファミド

📅EP-EMA New

エトポシド + シスプラチン + メトトレキサート + アクチノマイシンD

子宮肉腫レジメン

術前・術後補助療法

📅AI (Doxorubicin + Ifosfamide) New

ドキソルビシン + イホスファミド

再発転移後 (1次治療)

📅Doxorubicin New

ドキソルビシン

再発転移後 (2次治療~)

📅Trabectedin New

トラベクテジン

📅Pazopanib New

パゾパニブ

📅Eribulin New

エリブリン

📅DG (DTX+GEM) New

ドセタキセル + ゲムシタビン

HOKUTOレジメン機能の特徴

📅分かりやすいスケジュール表

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📝適正使用ガイドやDIまとめ

【催吐性】 中等度催吐性

- ジェムザール® 添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾*

  *日本イーライリリーの外部サイトへ遷移します

- パラプラチン® 添付文書³⁾

📝前投薬・投与スケジュール例

- DEX 9.9mg+生食 100ml

- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)

- GEM 1000mg/m²+5%ブ 250mL (30分)

- CBDCA AUC4+生食 250mL (30-60分)

日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生提供

✅開始基準や減量・休薬・中止基準まとめ

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📊臨床試験データ

AGO-OVAR、 NCIC CTG、 EORTC GCG共同の第Ⅲ相試験の結果より引用⁴⁾

プラチナに感受性のある再発卵巣癌患者356例と対象にGC群 vs カルボプラチン単剤療法

【有効性】GC群

- ORR 47.2%

- mTTP 8.6ヵ月

- mOS 18.0ヵ月

【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)

- 好中球数減少 90.9% (70.3%)

- 貧血 87.4% (27.4%)

・・・・以下略

👨‍⚕️専門医によるワンポイント解説

GC (CBDCA+GEM) 療法は、 再発プラチナ感受性卵巣がんに対して、 TC療法と並んで治療オプションの一つと思います。 TC療法と直接比較した臨床試験はありませんが、 GC療法の利点としては、 脱毛が少ないこと、 末梢神経障害が少ない点になります。 ただ、 好中球減少や血小板減少は多いので注意が必要です。 初回治療でTC療法を受けていて、 末梢神経障害がかなり残っている患者さんには、 よい適応と思われます。

監修 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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