海外ジャーナルクラブ
2年前
Qinらは、 ソラフェニブまたはオキサリプラチンを用いた化学療法で治療中または治療後に進行した進行性肝細胞癌 (HCC) 患者を対象に、 ペムブロリズマブの有効性と安全性を二重盲検無作為化第III相試験で検討。 その結果、 ペムブロリズマブはプラセボに比し、 全生存期間 (OS) と無増悪生存期間 (PFS) を有意に延長し、 全奏効率 (ORR) も高かった。 本研究は、 J Clin Oncol誌において発表された。
本研究は、 肝細胞癌における免疫チェックポイント阻害剤の役割に関するエビデンスを追加したと言えると思います。
進行性HCCでソラフェニブまたはオキサリプラチンを用いた化学療法による治療中または治療後に進行した患者:453名
患者を以下の群に2:1の割合でランダムに割り付け。
全生存期間 (OS)
PFSおよびORR
OS中央値は、 ペムブロリズマブ群がプラセボ群よりも長かった (P=0.0180)。
PFS中央値もプラセボ群よりペムブロリズマブ群の方が長かった (P=0.0032)。
ORRは、 ペムブロリズマブ群の方がプラセボ群よりも高かった (P<0.0001)。
治療関連有害事象
治療歴のあるアジアのHCC患者において、 ペムブロリズマブはプラセボに対してOSとPFSを有意に延長し、 ORRも高かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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