【JAMA Surg】限局性虫垂腺癌、 術後化学療法はRFS/OS改善と非関連
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5日前

【JAMA Surg】限局性虫垂腺癌、 術後化学療法はRFS/OS改善と非関連

【JAMA Surg】限局性虫垂腺癌、 術後化学療法はRFS/OS改善と非関連
El Khouryらは、 限局性 (stage I-III) 虫垂腺癌を対象に、 術後再発に関連する臨床病理学的因子およびゲノム因子と、 術後化学療法の有効性を後ろ向きコホート研究で検討。 その結果、 米・MD Anderson Cancer Centerで手術を受けた202例のうち、 再発は19例 (9.4%) と稀であり、 5年全生存率は非再発例に対し再発例で低かった。 また、 術後化学療法は、 無再発生存期間 (RFS)、全生存期間 (OS) の改善との関連を示さなかった。 研究結果はJAMA Surgery誌に発表された。

📘原著論文

Risk of Relapse and Efficacy of Adjuvant Chemotherapy in Localized Appendiceal Adenocarcinoma. JAMA Surg. 2026 Sep 9. Online ahead of print. PMID: 42714885

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ゲノム解析コホートでは再発例が多く含まれており、 生存期間の絶対値が偏っている可能性があります。

背景

虫垂腺癌切除後の再発リスクと術後化学療法の有益性は不明

虫垂腺癌は稀な腫瘍であり、 切除後の再発リスクと術後補助化学療法の有益性はいずれも明らかでない。

本試験では、 限局性虫垂腺癌患者を対象に、 再発に関連する臨床病理学的因子およびゲノム因子の同定と、 術後補助化学療法の有効性を評価した。

研究デザイン

限局性虫垂腺癌を後ろ向きに解析し、 stage II症例で外部検証

本研究は、2000年1月~2024年2月に米・University of Texas MD Anderson Cancer Center (MD Anderson) で管理されたstage I-IIIの限局性虫垂腺癌患者439例を対象とした後ろ向きコホート研究*である。 うち202例はMD Andersonで手術を受けた。

外部検証コホートとしてMemorial Sloan Kettering Cancer Center (MSKCC) のstage II 虫垂腺癌患者128例を組み入れた。

*解析手法: Kaplan-Meier法とCox比例ハザードモデルを用い、 追跡期間中央値は62.6ヵ月

介入は補助化学療法の併用にかかわらない外科的切除であり、 評価項目は再発率、 無再発生存期間 (RFS)、 全生存期間 (OS) であった。

結果

手術例の再発は9.4%と稀

対象439例の年齢中央値は56.5歳、 女性50%であった。 MD Andersonでの手術例202例中19例 (9.4%) が再発し、 このうちstage IIは9例 (6%)、 stage IIIは8例 (19.5%) であった。

5年OS率は非再発例95.7%に対し再発例77.2%と再発例で低かった (HR 5.50, 95%CI 3.07-9.83, p<0.001)。

粘液性・腸型の組織型とpT4が再発と独立して関連

組織型でみると、 杯細胞型と比べて、 粘液性 (HR 5.60, 95%CI 2.1-15, p<0.001) および腸型 (HR 6.60, 95%CI 2.9-15, p<0.001) は再発と独立して関連し、 病理学的T4 (pT4) も同様であった (HR 3.30, 95%CI 1.9-5.7, p<0.001)。

一方、 大腸癌で既知のリスク因子である低分化、 穿孔、 リンパ管血管侵襲、 神経侵襲は、 再発と有意な関連を示さなかった。

術後ケモとRFS・OS改善の関連示されず

限局性コホート全体では、 術後化学療法はRFSの改善と関連しなかった (単変量HR 2.06, 95%CI 1.36-3.13, p=0.001、 多変量HR 0.98, 95%CI 0.43-2.28, p=0.90)。

OSについても同様であった (単変量HR 1.80, 95%CI 1.0-3.2, p=0.04、 多変量HR 0.71, 95%CI 0.24-2.1, p=0.53)。

TP53・GNAS変異が組織型別に再発リスク上昇と関連

杯細胞型腫瘍におけるTP53変異 (HR 6.93, 95%CI 1.50-31.00, p=0.01) と、 非杯細胞型腫瘍におけるGNAS変異 (HR 17.0, 95%CI 3.09-93.3, p=0.001) は、 いずれも再発リスク上昇と関連した。

結論

限局性虫垂腺癌の再発は稀、 組織型・分子情報がリスク層別化に有用

著者らは 「限局性虫垂腺癌切除後の再発は稀である。 組織病理学的サブタイプと分子プロファイリングはリスク層別化に有用だが、 補助化学療法は有益性と関連しなかった」と報告している。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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