海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Yanikらは、 概日リズムと変形性関節症 (OA) リスクとの関連を検証するために、 睡眠状況および勤務形態別のOAリスクについてUKバイオバンクを用いて評価した。 その結果、 6時間未満の睡眠、 普段からの不眠・入眠困難経験は、 4つのOAアウトカム (膝OA、 股OA、 全膝関節置換術[TKA]、 全股関節置換術) リスクを増加させたほか、 夜勤は膝OAおよびTKAリスクを増加させた。 なお、 これらの関連はBMI調整後も確認されたことから、 睡眠不足や概日リズムの乱れは、 肥満および肥満とは独立した経路で軟骨変性に関与している可能性が示唆された。 試験結果はArthritis Care Res誌に発表された。
現在では、 睡眠および概日リズムの乱れが疾患のリスク因子とならない病態を見い出すことの方がむしろ例外的であると考えられます。
概日リズムは関節組織の恒常性維持に重要な可能性が指摘されている。 本研究では、 概日リズムの乱れ、 睡眠と、 変形性関節症 (OA) リスクとの関連を検証した。
50万人規模の前向きコホートであるUKバイオバンクを用い、 睡眠状況および勤務形態と4つのOAアウトカム (膝OA、 股OA、 全膝関節置換術[TKA]、 全股関節置換術) との関連をCox回帰にて評価した。
評価においては、 年齢性別、 教育、 人種、 生活水準、 肉体労働頻度、 職業上の歩行・立位頻度で調整した。 また、 概日リズムの乱れが肥満を介してOAに影響する可能性を考慮し、 BMI調整前後で関連を評価した。
睡眠が6時間未満、 および不眠・入眠困難を 「普段から」 経験している場合は、 全OAアウトカムのリスクが高まった。
夜勤は膝OAリスク、 TKAリスクを高めた。
睡眠とOA (全OAアウトカム) リスク
勤務形態とOAリスク
BMI調整後も、 短時間睡眠および不眠・入眠困難と全OAアウトカムとの関連、 夜勤と膝OAおよびTKAとの関連は継続して認められた。
なお、 睡眠評価時に慢性膝・股関節痛を報告した者を除外しても、 睡眠との関連は同様であった。
著者らは、 「睡眠および概日リズムの乱れはOAリスク因子であり、 肥満および肥満とは独立した経路で軟骨変性に関与している可能性が示された。 本研究結果はOA予防につながると期待される」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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