【Lancet】新規アミリン受容体作動薬eloralintide、 肥満に対し用量依存的な減量効果
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【Lancet】新規アミリン受容体作動薬eloralintide、 肥満に対し用量依存的な減量効果

【Lancet】新規アミリン受容体作動薬eloralintide、 肥満に対し用量依存的な減量効果
Billingsらは、 開発中の新規選択的アミリン受容体作動薬eloralintideについて、 複数用量の有効性と安全性を評価する第Ⅱ相試験を実施した。 その結果、 48週間投与後の体重減少率は、 eloralintide 1mgでは-9%、 9mgでは-20%と、 用量依存的な体重減少がもたらされた。 安全性については、 悪心、 疲労が高頻度に出現したものの、 忍容性はおおむね良好であった。 試験結果はLancet誌に発表された。 

📘原著論文

Eloralintide, a selective amylin receptor agonist for the treatment of obesity: a 48-week phase 2, multicentre, double-blind, randomised, placebo-controlled trial. Lancet. 2025 Dec 6;406(10520):2631-2643. Epub 2025 Nov 6. PMID: 41207310

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

48週時点でも体重減少効果の減弱やプラトーは認められず、 本治療による体重減少の到達点および長期的な減量効果の持続性について、 今後の検証が期待されます。

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成人の肥満度分類

肥満症診療ガイドライン2022およびWHO基準

背景

肥満治療薬として有望な選択的アミリン受容体作動薬

アミリンを基盤とする治療法は肥満治療薬として有望であり、 eloralintideは現在開発中の新規選択的アミリン受容体作動薬である。 本試験は、 eloralintideの複数の用量および用量漸増スキームの有効性と安全性を評価する第Ⅱ相二重盲検無作為化比較試験である。

研究デザイン

プラセボまたはeloralintideを48週投与

対象は18~75歳でBMI≧30 kg/m²、 またはBMI≧27 kg/m²以上で体重関連併存疾患を少なくとも1つ有し、 かつ2型糖尿病を有さない者とし、 米国の46研究施設から263例を登録した。 参加者は、 プラセボまたはeloralintide各用量群 (1 mg、 3 mg、 6 mg、 9 mg、 または6-9 mg、 3-9 mgの漸増) に2:1:1:1:2:1:2で割り付けられ、 週1回皮下投与を48週間受けた。

主要評価項目は、 48週間後のベースラインからの体重の変化率とした。

結果

48週間後1mgで-9%の体重減少

48週間後の体重の平均変化率は1mgで-9%であり、 効果は用量依存的であった。

体重の平均変化率 (95%CI)

  • 1mg : -9% (-12.6~-6.3)
  • 3mg : -12% (-14.9~-9.8)
  • 6mg : -18% (-20.7~-14.5)
  • 9mg : -20% (-22.7~-17.5)
  • 6-9mg : -20% (-22.7~-17.0)
  • 3-9mg : -16% (-18.6~-14.1)
  • プラセボ群 : -0.4% (-2.2~1.4)

悪心、 疲労が高頻度に出現

eloralintideで最も多かった有害事象は、 悪心 (1mg : 11%、 3mg : 13%、 6mg : 64%、 9mg : 33%、 6-9mg : 54%、 3-9mg : 25%、 プラセボ : 14%) および疲労 (1mg : 0%、 3mg : 13%、 6mg : 29%、 9mg : 43%、 6-9mg : 46%、 3-9mg : 21%、 プラセボ : 12%) であった。

結論

臨床的意義のある用量依存的な体重減少、 忍容性も良好

著者らは、 「eloralintideは、 48週間にわたり臨床的に意味のある用量依存的な体重減少をもたらし、 おおむね良好に忍容されたことから、 肥満治療におけるeloralintideの有用性が支持された」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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