海外ジャーナルクラブ
10日前

Bruntらは、 早期乳癌術後放射線療法における1週間照射 (26Gy/5分割または27Gy/5分割) の長期の有効性と安全性をFAST-Forward試験の10年解析にて検証した。 その結果、 10年累積同側乳房再発率は3週間の標準照射 (40Gy/15分割) では3.6%、 27Gy群では2.9%、 26Gy群では2.1%と26Gy群で最も低く、 さらに中等度以上の乳房・胸壁への影響は40Gy群13.1%、 27Gy群19.3%、 26Gy群14.4%で、 26Gy群は標準照射と同程度であった。 試験結果はLancet Oncol誌に発表された。
心イベントや二次癌など稀な晩期有害事象については症例数や追跡期間が十分ではなく、 照射法間の差異を評価するには限界がありました。
FAST-Forward試験は、 早期乳癌術後放射線療法として、 3週間の標準照射 (40Gy/15分割) に対し、 1週間照射 (26Gy/5分割または27Gy/5分割) の有効性・安全性を評価した。 主要解析にて、 26Gyおよび27Gyはいずれも5年時点の同側乳房再発に関して非劣性を示し、 26Gyでは正常組織への影響も40Gyと同等の結果であった。
本報告では、 10年成績、 および腋窩照射を要する患者でのサブスタディ結果を示す。
本研究は、 英国で実施された多施設共同・非盲検・第Ⅲ相・非劣性・無作為化比較試験であり、 術後の浸潤性乳癌 (pT1-3、 pN0-1、 M0) 患者を対象に、 40Gy/15分割照射 (3週)、 27Gy/5分割照射 (1週)、 26Gy/5分割照射 (1週) を1:1:1で比較した。
主要評価項目は5年時点の同側乳房再発であり、 本報告では、 intention-to-treat解析集団における10年成績および腋窩照射を要する患者でのサブスタディ5年結果を示す。
4,087例が10年解析に含まれた (40Gy群 : 1,358例、 27Gy群 : 1,362例、 26Gy群 : 1,367例)。
追跡期間中央値10.1年にて同側乳房再発は116例に報告され、 10年累積発生率は26Gy群で最も低率であった。
同側乳房再発件数
10年累積発生率
10年時点での、 医師評価による中等度以上の乳房または胸壁への影響は、 以下の通りであった。
中等度から高度の乳房/胸壁への影響
腋窩照射サブスタディでは466例が解析に含まれ、 追跡期間中央値7.0年において、 局所領域再発が32例に報告された。
著者らは、 「1週間での26Gy/5分割照射は安全かつ有効であり、 標準治療となる可能性が示された。 腋窩照射の結果も概ね良好であったが、 本サブグループ解析のみではサンプルサイズの制約により推定精度に限界があった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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