HOKUTO編集部
14日前

米国臨床腫瘍学会 (ASCO) 2026年次総会が、 2026年5月29日 (金) ~6月2日 (火) に米・シカゴで開催される。 本稿では編集部が事前選定した注目演題のうち、 婦人科腫瘍に関する2題 (ともにプラチナ抵抗性卵巣癌対象) を紹介するとともに、 ASCO 2026会期前後で進展が見込まれる婦人科腫瘍のADC (抗体薬物複合体) 開発トレンドを編集部視点で整理する。
プラチナ抵抗性卵巣癌に対する選択的グルココルチコイド受容体モジュレーター (SGRM) relacorilant+nab-PTXとnab-PTX単剤を比較した第Ⅲ相ROSELLA試験の、 前治療タキサン歴別OSサブグループ解析。 プラチナ抵抗性卵巣癌では治療選択肢が限られるなか、 本試験ではSGRMという新規作用機序の薬剤をnab-PTXに上乗せする意義が検討されている。 前治療でタキサンを使用した患者においても一貫した有効性が示されるかが注目される。
マルチターゲットキナーゼ阻害薬chiauranib (VEGFR/PDGFR/c-Kit/Aurora B阻害) とweekly PTX併用 vs 標準療法を比較した、 プラチナ抵抗性/治療抵抗性卵巣癌の第Ⅲ相。 中国発のキナーゼ阻害薬として、 「化学療法+抗血管新生」 の枠組みでベバシズマブ併用に代替し得るかが焦点。
ASCO 2026では3癌種すべてでADCの具体的な演題が出揃う。 代表例を以下にピックアップ。
今年の婦人科腫瘍領域では、 ROSELLA・CHIPROによるプラチナ抵抗性卵巣癌の治療開発に加え、 子宮体癌や子宮頸癌、 卵巣癌におけるADC開発の進展も注目される。 ASCO 2026では、 新規作用機序の薬剤や各ADCの臨床的位置付け、 今後の国内導入の見通しを整理する機会となりそうだ。
ASCO 2026における婦人科腫瘍の注目演題は、 東京慈恵会医科大学産婦人科学講座講師の西川忠曉先生にご解説いただく予定です。

HOKUTOでは各演題のレポートを順次公開予定。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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