海外ジャーナルクラブ
18日前

Duaらは、 グルココルチコイド (GC) の投与中で、 新たな治療を開始したリウマチ性多発筋痛症 (PMR) 患者を対象に、 インターロイキン6受容体阻害薬 (IL-6Ri) の有効性と安全性を、 従来型合成免疫調節薬 (csIM) を対照に、 米国メディケアの請求データを用いた後ろ向き比較コホート研究で検討。 その結果、 IL-6Ri開始群はcsIM開始群と比べ、 1年時点までのGC中止が多いことと関連することが示された。 研究結果はRMD Open誌において発表された。
本研究の潜在的な限界の一つは、 血清反応陰性関節リウマチ (seronegative RA) の既往を有する患者を対象に含めたことです。 これは、 PMRと血清反応陰性RAの両方の分類基準を満たし得るため、 初期に誤診される可能性があるとの想定に基づいています。
本研究は、 GCの投与を受けPMRに対する新たな治療を開始した患者を対象に、 IL-6RiとcsIMの有効性および安全性を比較することを目的とした。
米国メディケアの出来高払い医療費請求およびパートD処方請求データを用いて、 後ろ向き比較コホート研究を行った。 対象は、 GCを使用中で、 過去にIL-6Riの投与歴がなく、 IL-6RiまたはcsIMによる治療を開始したPMR患者だった。 csIM未使用コホートとcsIM使用歴ありコホートに分類され、 直接マッチング法および傾向スコアマッチング法により対応付けられた。
マッチングされた治療ペアは415組で、 csIM未使用187組・csIM使用歴あり228組であった。
主要評価項目は1年以内のGC中止までの期間およびGC最小使用*までの期間とした。
IL-6Ri開始群では、 csIM開始群と比べて1年以内のGCを中止しやすく (HR 1.28 [95%CI 1.02-1.60]、 p=0.031)、 GC最小使用を達成しやすかった (HR 1.28 [同 1.03-1.58]、 p=0.025)。
入院を要する主要な感染症の1年時点の発生率は、 IL-6Ri開始群で100患者年あたり12.2件 (95%CI 8.9-16.3) であり、 csIM開始群の5.7件 (同 3.6-8.6) より高かった。
治療開始後2年目における入院を要する感染症の発生率は、 IL-6Ri開始群で100患者年あたり5.8件 (95%CI 3.3-9.6)、 csIM開始群で6.4件 (同3.8-10.1) と、 両群で同程度であった。
その他の注目すべき有害事象の発生率はいずれの群でも低く、 両群で同程度であった。
著者らは、 「PMRにおいて、 IL-6Ri療法はcsIMと比較して、 ステロイド減量・中止を可能にする治療 (ステロイド節約効果) の点でより有効であり、 新たな安全性上の懸念は認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。