海外ジャーナルクラブ
3日前

Dirvenらは、 ベルギーにおいて、 前治療歴のある進行性メラノーマ患者を対象に、 経口マルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブの有効性および安全性を単施設第Ⅱ相試験RegoMelで評価した。 その結果、 レゴラフェニブは臨床的に意義のある抗腫瘍活性を示し、 特にKIT変異患者における客観的奏効率 (ORR) は78%と高率であった。 本研究はESMO Open誌において発表された。
サンプルサイズが非常に小規模 (主コホート 16例) であり、 統計的検出力が限定的となります。
進行性メラノーマ患者の多くは、 標準治療後も病勢が進行する。 RAF二量体活性を有する経口マルチキナーゼ阻害薬であるレゴラフェニブは、 後ろ向き症例集積研究においてメラノーマに対する臨床的有効性が報告され、 BRAF/MEK阻害薬に対する耐性克服の可能性も前臨床的に示されていた。
そこで本研究では、 多剤治療歴を有する進行性メラノーマ患者に対するレゴラフェニブの有効性および安全性を第Ⅱ相RegoMel試験で評価した。
ベルギーのブリュッセル大学病院において、 ドライバー変異の有無にかかわらず、 前治療歴のある進行性メラノーマ患者16例を対象として、 レゴラフェニブ (40~120mg/日) が連日投与された。
BRAF V600変異を有する患者においてレゴラフェニブで病勢進行が認められた場合、 BRAF/MEK阻害薬の併用が許容された。 早期の有効性の兆候に基づき、 KIT変異を有する拡張コホートも募集され、 解析された。
主要評価項目はORR、 副次評価項目は無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性などであった。
完全奏効 (CR) が1例 (BRAF V600変異)、 部分奏効 (PR) が5例 (KIT変異なし 3例、 BRAF V600変異 2例) で認められた。
ORRは37.5%、 病勢コントロール率 (DCR) は56%であった。
奏効期間 (DOR) 中央値は37.4週間、 PFS中央値は12.1週間、 OS中央値は75.8週間であった。
KIT変異拡張コホート (9例) におけるORRは78%、 DCRは100%、 PFS中央値は43.4週間、 OS中央値は未到達であった。
BRAFV600変異を有する患者 (6例) は、 初回進行時にレゴラフェニブ+BRAF/MEK阻害薬併用療法を受け、 ORRは33%、 DCRは83%、 PFS中央値は20.4週間、 OS中央値は62.1週間であった。
Grade3の治療関連有害事象 (TRAE) 発現率は、 レゴラフェニブ単剤療法群が59%、 レゴラフェニブ+BRAF/MEK阻害薬併用群が50%であった。
頻度の高い主なTRAEは、 手足皮膚反応、 高血圧、 下痢であった。 すべてのTRAEは可逆的であった。
著者らは 「本試験は主要評価項目を達成し、 前治療歴のある進行性メラノーマ患者へのレゴラフェニブ連日投与は、 臨床的に意義のある抗腫瘍活性および管理可能な安全性プロファイルを示した。 KIT変異患者における前例のない高いORRおよびレゴラフェニブ+BRAF/MEK阻害薬を投与されたBRAF V600変異患者における有望な有効性は、 これらのサブグループにおけるレゴラフェニブベースのレジメンに関するさらなる検討を支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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