海外ジャーナルクラブ
17日前

Huynhらは、 ステージ1/2の早期メルケル細胞癌 (MCC) を対象に、 単回8Gy術後放射線治療 (SFRT) を経過観察および従来型術後放射線治療 (cPORT) と比較する後ろ向き研究を行った。 その結果、 3年局所制御率はcPORT群で97.4%、 SFRT群で100%であり、 経過観察群の91.0%より良好であった。 SFRT群では21%に有害事象を認めたが、 いずれもGrade1であった。 研究結果はJ Am Acad Dermatol誌に発表された。
手術断端の情報は、 経過観察群の17%、 cPORT群の34%、 SFRT群の26%で欠落していました。
メルケル細胞癌 (MCC) はステージ1/2でも17~30%が再発し、 局所再発率は2~27%とされる。 ガイドラインは、 リスク因子を有する限局性MCCに従来型術後放射線治療 (cPORT、 約50Gyを25分割) を考慮するとしているが、 侵襲や治療負担が大きい。 単回8Gy放射線治療 (SFRT) は緩和目的では有用性と低毒性が示されているが、 術後療法としての検討は乏しい。
ステージ1/2のMCC患者を対象に、 SFRTによる局所制御を、 経過観察およびcPORTと比較した単施設後ろ向き研究である。
患者1人あたり平均リスク因子数は、 経過観察群で少なかった。
平均リスク因子数 (p値: vs 経過観察群)
3年局所制御率は、 cPORT群およびSFRT群で、 経過観察群よりも良好であった。 特に狭い切除断端 (≦1cm) の患者で、 照射群の局所制御が良好であった。
3年局所制御率 (p値: vs 経過観察群)
SFRT群では21%に有害事象を認めたが、 いずれもGrade1であった。
著者らは、 「SFRT群では、 経過観察群と比べて局所制御率の改善を認め、 cPORT群とは同等であった。 切除断端が狭い早期MCCにおいて、 SFRTは実施可能かつ忍容性が高く、 前向き多施設研究での検討に値する」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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