【Prostate】日本人mHSPC患者で有用な新リスク分類:CHAARTED併用で精度改善
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海外ジャーナルクラブ

4ヶ月前

【Prostate】日本人mHSPC患者で有用な新リスク分類:CHAARTED併用で精度改善

【Prostate】日本人mHSPC患者で有用な新リスク分類:CHAARTED併用で精度改善
山口大学医学系研究科泌尿器科学の德永貴範氏らの研究グループは、 日本の転移性ホルモン感受性前立腺癌 (mHSPC) 患者を対象として、  Gleason分類および生化学的マーカーを統合した新たなリスク層別化モデルを開発・検証し、 CHAARTED分類を補完する臨床的有用性を多施設共同後ろ向き研究で評価した。 その結果、 本研究で開発された新規リスクモデルはCHAARTED分類と併用することで予後層別化の精度を改善し、 ハイボリュームの患者における治療強度の個別化を可能にした。 本研究はProstate誌において発表された。

📘原著論文

Refining the CHAARTED Classification: Clinical Utility of a Novel Integrated Risk Stratification Model Incorporating Gleason Grade and Biochemical Markers in Japanese Patients With Metastatic Hormone-Sensitive Prostate Cancer. Prostate. 2025 Oct;85(14):1323-1331. PMID: 40685996

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

アルブミン値<4.0g/dLは欧米の正常基準を前提にしていると思われますが、 日本人集団では分布がやや低めの傾向があるため、 少し注意が必要です。

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Lancet Digit Health. 2025 Jul;7(7):100885. Epub 2025 Jun 3.

目的

mHSPCの予後予測のため新たなリスク層別化モデルを開発・検証

本研究では、 日本のmHSPC患者における予後を予測するため、 Gleason分類および生化学的マーカーを統合した新たなリスク層別化モデルを開発・検証することを目的とした。

また、 治療方針決定を支援するため、 CHAARTED分類を補完する臨床的有用性を多施設共同後ろ向き研究で評価した。

研究デザイン

主要評価項目は去勢抵抗性前立腺癌発症までの期間 (TTCRPC)

2018年1月~23年12月に山口大学医学部附属病院および関連施設で治療を受けたmHSPC患者294例を対象とした。 初回治療として、 アンドロゲン除去療法にアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬またはドセタキセルを併用した患者が含まれた。

主要評価項目は去勢抵抗性前立腺癌発症までの期間 (TTCRPC) であった。 多変量Cox比例ハザードモデルを用いて独立した予後因子を同定し、 新たなリスク分類を開発した。

結果

TTCRPCの独立リスク予測因子を同定

多変量解析により、 以下がTTCRPCの独立した予測因子として同定された。

  • Gleason分類がGrade5
  • 乳酸脱水素酵素 (LDH) が基準値上限を超える
  • アルブミン値<4.0 g/dL

リスク因子数によりTTCRPCの転帰に有意な差

これらの因子数 (低リスク 0~1、 中間リスク 2、 高リスク 3) による層別化により、 TTCRPCの転帰に有意差が認められた (中央値 : 未到達、 35ヵ月、 12ヵ月、 いずれもlog-rank検定p<0.0001)。

CHAARTED分類でハイボリューム例ではリスク因子数2個以上で予後悪化

また、 CHAARTED分類と組み合わせると、 ハイボリュームの患者でリスク因子が0~1個の場合はローボリュームの患者と同等の予後を示した一方で、 2個以上の場合は有意に予後が悪化した。

結論

CHAARTED分類併用で予後層別化改善、 ハイボリュームの治療強度個別化が可能

著者らは 「本研究で開発された新規リスクモデルはCHAARTED分類と併用することで予後層別化の精度を改善し、 ハイボリュームの患者における治療強度の個別化を可能にした。 今後、 さらなる前向き研究が必要である」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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