海外ジャーナルクラブ
2年前
Westerらは, スウェーデンにおける全国規模の人口ベースコホート研究で, アルコール性肝硬変患者の骨折リスクを検討した. その結果, アルコール性肝硬変が骨折率の増加, 骨折リスクの高さ, 骨折後の死亡率の高さと関連していることが明らかとなった. 本研究は, Clin Gastroenterol Hepatol誌において発表された.
アルコール性肝硬変患者が対象とは言え, 「骨折」 がアウトカムになっている研究が消化器系の雑誌に掲載されている点が興味深いです. もちろん臨床的意義が必要なのですが, この研究手法は鋳型のようなものでどの領域にも応用可能です.
アルコール性肝硬変は骨折リスクの増加と関連しているが, 全国的に定量化されたり, 肝硬変でない対照群と比較されたりすることはほとんどなかった.
38.7vs13.3 (aHR 3.8, 95%CI 3.6-3.9)
アルコール性肝硬変は, 骨折率の増加, 骨折リスクの高さ, 骨折後の死亡率の高さと関連している. この集団における修正可能な骨折の危険因子を減らすための予防的介入が正当化される.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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