海外ジャーナルクラブ
2年前
Wangらは、 急性期脳梗塞患者の成人患者を対象に、 アルテピラーゼとテネクテプラーゼの有効性と安全性を多施設共同前向き非盲検無作為化比較非劣性試験で検討。 その結果、 テネクテプラーゼはアルテプラーゼに対して非劣性であった。 本研究は、 Lancet誌において発表された。
テネクテプラーゼは、 遺伝子組み換え型の組織プラスミノーゲン活性化因子で、 アルテプラーゼよりもフィブリン親和性が高く、 かつ半減期が長く、 ボーラス投与が可能です。
急性期脳梗塞患者に対する血栓溶解療法として、 アルテプラーゼからテネクテプラーゼへの置き換えに関心が高まっている。
標準的な静脈内血栓溶解療法は適応となるが血管内血栓除去術は適応とならない成人の急性期脳梗塞患者
患者を以下の群に1:1の割合で割り付け。
90日後の🔢mRS (modified Rankin Scale)が 0-1 であった患者の割合
36時間以内の症候性頭蓋内出血
RRの95%CIの下限は非劣性マージンより大きかった。
標準的な静脈内血栓溶解療法の適応であるが、 血管内血栓除去術の適応がない、 あるいは拒否された脳梗塞の患者において、 テネクテプラーゼはアルテプラーゼに対して非劣性であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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