海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Wuらは、 4価HPVワクチン接種後の浸潤性子宮頸癌リスクの長期的な変化について、 スウェーデン女性92万例を対象とした追跡期間18年のコホート研究にて検証した。 その結果、 浸潤性子宮頸癌リスクは、 17歳未満で接種した場合は79%低下 (発症率比 [IRR] 0.21、 95%CI 0.13-0.32)、 17歳以上で接種した場合は37%低下 (IRR 0.63、 95%CI 0.49-0.81) することが示され、 予防効果は追跡期間を通して認められた。 また、 学校接種集団では、 任意接種集団に比べて浸潤性子宮頸癌リスクが72%低く (IRR 0.28、 95%CI 0.09–0.89)、 集団接種プログラムによる効果も示された。 試験結果はBMJ誌に発表された。
喫煙や性行動などの生活習慣因子に関する情報が登録データに含まれておらず、 これらを調整できていない点はlinmitationです。
本研究では、 4価HPVワクチン接種後の浸潤性子宮頸癌リスクの長期的な変化、 および集団接種プログラムの影響を評価した。
本研究は、 スウェーデン全国レジストリを用いたコホート研究で、 2006~23年に最大18年間追跡した。 対象は、 追跡開始時点でHPVワクチン未接種かつ浸潤性子宮頸癌既往のない女性92万6,362例とし、 対象となった女性は、 出生年別に4コホートに分類した。
ワクチン接種群と未接種群の浸潤性子宮頸癌の調整済み発症率比 (IRR : incidence rate ratio) をポアソン回帰で推定し、 接種後年数、 接種時年齢、 コホート別に評価した。
追跡期間中に女性の39.5%が4価HPVワクチンを1回以上接種した。 浸潤性子宮頸癌は930例 (接種群97例、 未接種群833例) 確認された。
接種年齢にかかわらず、 ワクチン接種により浸潤性子宮頸癌発生率の低下と、 予防効果の持続が認められた。
17歳未満接種:未接種群と比較したIRR
17歳以上接種:未接種群と比較したIRR
学校接種コホートでは、 任意接種コホートに比べて浸潤性子宮頸癌リスクが72% (95%CI 11–91) 低く (IRR 0.28、 95%CI 0.09–0.89)、 集団レベルでの発症率低下をもたらした。
著者らは、 「4価HPVワクチン接種後の浸潤性子宮頸癌リスクは追跡期間を通じて有意に低下しており、 効果減弱は認められなかった。 学校接種コホートでは、 任意接種コホートに比べ、 より低い子宮頸癌発症率が集団レベルで示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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