海外ジャーナルクラブ
1年前

Dawらは、 再発または難治性の小児古典的ホジキンリンパ腫 (cHL) を対象に、 FDG-PETに基づいた移植救済療法と非移植救済療法の治療指針の分類について、 第Ⅲ相非無作為化比較試験EuroNet-PHL-R1で比較検証した。 その結果、 FDG-PET反応を用いることで、 非移植救済療法で良好な転帰を達成する患者を同定できる可能性が示された。 本研究はJAMA Oncol誌にて発表された。
Limitationとして、 「選択バイアスの懸念があるが、 低リスク群におけるイベント数が少なすぎて調整解析を行うことができなかった」 と記載されています。
International Prognostic Score (IPS)
再発/難治性cHLに対する標準治療は、 大量化学療法 (HDCT) と自家幹細胞移植 (aSCT) による救済療法であるが、 高い毒性が課題となる。
本研究では、 再導入化学療法*において、 FDG-PETの反応が、 移植ありの救済療法または非移植救済療法の適応指針となるかを検証した。
18歳未満の再発または難治性cHL患者118例に対し、 再導入化学療法としてIEP/ABVDを交互に投与した。
患者はFDG-PET反応と再導入化学療法 (IEP/ABVD) による奏効に応じて、 低リスク群59例*¹と高リスク群59例*²の2群に分類された。
再導入化学療法後、 低リスク群は2サイクル目の化学療法と放射線治療 (RT) を受けた。 高リスク群は、 2サイクル目の化学療法後にHDCT/aSCTを受け、 一部の患者はRTも追加で実施した。
主要評価項目は5年無イベント生存率 (EFS)、 副次評価項目は全生存期間 (OS) および無増悪生存期間 (PFS) だった。
本研究では2次悪性腫瘍が観察されず、 PFSとEFSが同様の結果だったため、 PFSの結果のみを示す。
追跡期間中央値67.5ヵ月における全集団の5年PFS率は71.3% (95%CI 63.5-80.1%)、 5年OS率は82.7% (同75.8-90.1%) だった。
リスク別の生存期間において、 低リスク群のうち非移植救済療法を受けた41例の5年PFS率は89.7% (95%CI 80.7-99.8%)、 5年OS率は97.4% (同92.6-100%) だった。 一方、 低リスク群でプロトコル外で移植ありの救済療法を受けた18例の5年PFS率は88.9% (同 75.5-100%)、 5年OS率は100%だった。
移植ありの救済療法を受けた高リスク群の5年PFS率は53.3% (95%CI 41.8-67.9%)、 5年OS率は66.5% (95%CI 54.9-80.5%) であった。
著者らは 「再発または難治性のcHLに対し、 FDG-PET反応に基づく救済療法の選択は、 非移植救済療法で良好な転帰をもたらす患者を同定する可能性が示唆された。 また高リスク群に対しては、 標準治療であるHDCT/aSCTが依然として重要な治療選択肢である」 と報告した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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