海外ジャーナルクラブ
22日前

Piperno-Neumannらは、 未治療のHLA-A*02:01陽性の切除不能または転移性ぶどう膜悪性黒色腫 (mUM) 患者を対象に、 二重特異性融合蛋白質であるtebentafuspの長期生存効果を国際共同非盲検第III相ランダム化比較試験で検討した。 その結果、 tebentafuspは治験担当医選択治療と比較して、 5年時点でもOSの延長効果を維持することが明らかとなった。 本研究はAnnals of Oncology誌において発表された。
治療継続 (treatment beyond progression) の有効性評価は前向きに設計されたものではなく、 予後良好群が選択されていた可能性があり、 選択バイアスを否定できません。
転移性ぶどう膜悪性黒色腫は予後不良な希少がんであり、 従来の免疫チェックポイント阻害薬などでは十分な生存改善が得られにくい疾患である。 Tebentafuspは、 HLA-A*02:01陽性患者において全生存期間 (OS) の改善を示した薬剤であり、 現在では同集団に対する1次標準治療と位置付けられている。 今回は、 OSの最終5年解析結果が報告された。
対象は、 未治療のHLA-A*02:01陽性のmUM患者だった。 患者はtebentafusp群または対照群 (ペムブロリズマブ、 イピリムマブ、 またはダカルバジンより治験担当医師が選択) に2 : 1の割合で割り付けられた。 主要評価項目はOSだった。
最低5年間の追跡後、 OS中央値はtebentafusp群が21.6ヵ月、 対照群が16.9ヵ月だった (HR 0.67、 95%CI 0.54-0.85)。 5年OS率はtebentafusp群16%、 対照群8%だった。
TebentafuspのOS改善効果は、 ベースライン腫瘍量が10cm以上の患者や、 標的病変の腫瘍増大が20%を超える症例を含む、 RECISTv1.1に基づく最良総合効果が進行 (PD) であった患者など、 予後不良と考えられる集団でも認められた。
共変量で調整した事後解析では、 画像上の病勢進行後もtebentafusp治療を継続した患者では、 中止した患者と比較してOSが長かった。
著者らは、 「本試験の5年最終解析により、 tebentafuspは未治療のHLA-A*02:01陽性転移性ぶどう膜悪性黒色腫患者において、 長期にわたり全生存期間を改善することが示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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