【Lancet】CKD全病因でフィネレノンが腎不全リスク24%減・心血管死も低減
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海外ジャーナルクラブ

13日前

【Lancet】CKD全病因でフィネレノンが腎不全リスク24%減・心血管死も低減

【Lancet】CKD全病因でフィネレノンが腎不全リスク24%減・心血管死も低減
Neuenらは、 広範なCKD患者へのMR拮抗薬フィネレノンの効果を検証するために、 合計1万4,574例のCKD患者を対象とした3つのプラセボ対照試験を用いて、 個別参加者データメタ解析 (INFINITY) を実施した。 その結果、 フィネレノンは腎複合アウトカムを24%、 心血管複合アウトカムを20%、 全死亡を12%低下させ、 腎複合アウトカムに対する効果はCKD病因や血糖状態などにかかわらず一貫していた。 結果はLancet誌に発表された。

📘原著論文

Efficacy and safety of finerenone in patients with chronic kidney disease: an individual participant data pooled analysis (INFINITY). Lancet. 2026 Jun 5; Online ahead of print. PMID: 42248158

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

非アルブミン尿性CKD患者は3つの試験すべてで対象外であったため、 この集団におけるフィネレノンの腎機能保護効果は不明です。

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eGFR の計算

クレアチニンまたはシスタチンCによる推算糸球体濾過量

クレアチニンクリアランスの推算式

Cockcroft-Gault式による推算値

FENa (尿ナトリウム排泄率)

腎不全の原因精査

背景

広範なCKD集団でのフィネレノン有用性の検証は不十分

ミネラルコルチコイド受容体 (MR) の過剰活性化は、 CKD進行に関与する機序の1つとされている。 フィネレノンは2型糖尿病合併CKDで腎・心血管ベネフィットを示してきたが、 糖尿病の有無やCKD病因を問わない広範なCKD集団での有効性・安全性は十分に検証されていない。

研究デザイン

3試験1万4,574例の個別データメタ解析

CKD患者を対象にフィネレノンとプラセボを比較した3件の無作為化比較試験 (FIDELIO-DKD、 FIGARO-DKD、 FIND-CKD) の個別参加者データをCox回帰で統合した。

対象は1万4,574例 (平均年齢63.7歳、 平均eGFR 56.4、 UACR中央値567.4mg/g) であり、 腎複合アウトカム*、 および心血管複合アウトカム**を評価した。

*腎不全または57%以上の持続的eGFR低下、 **心不全入院または心血管死

結果

腎・心血管複合アウトカムのリスク低下

フィネレノンは、 プラセボと比べて腎・心血管複合アウトカムのリスクを低下させた。

なお、 腎複合アウトカムへの効果は、 CKD病因、血糖状態、 ベースラインeGFR、 アルブミン尿、 SGLT2阻害薬使用の有無を問わず一貫していた。

フィネレノン vs プラセボ

  • 腎アウトカム : 22.3 vs 28.8/1,000人年
 HR 0.76 (95%CI 0.68-0.86)
  • 心血管アウトカム : 19.1 vs 23.9/1,000人年
 HR 0.80 (95%CI 0.70-0.91)

個別アウトカムのリスクも低下

フィネレノンは、 以下の個別アウトカムのリスクも低下させた。

  • 腎不全 : HR 0.85 (0.74-0.99)
  • 心不全入院 : HR 0.78 (0.66-0.92)
  • 心血管死 : HR 0.82 (0.67-0.999)
  • 全死亡 : HR 0.88 (0.79-0.99)

高K血症は増加するが入院例は低頻度

高K血症はフィネレノンでプラセボより多かったが、 入院に至る絶対頻度は低かった。

結論

広範なCKDで基盤治療となり得る可能性

著者らは、 「フィネレノンはCKD進行リスクを低下させ、 腎不全単独リスク、 および心不全入院、 心血管死、 全死亡のリスクも低下させた。 これらの結果は、 病因、 血糖状態、 eGFR、 アルブミン尿の異なる広範なCKD患者において、 フィネレノンが基盤治療となり得ることを支持するものである」 としている。


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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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