海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Hartmanらは、 過体重または肥満の閉経後女性を対象に、 座位時間の短縮または座位から立位への移行 (STST) の増加が血圧および血糖調節に及ぼす影響を3群無作為化比較試験で検討した。 その結果、 STSTの増加が血圧を改善することが明らかとなった。 本研究はCirculation誌において発表された。
日常業務において、 座位から立ち上がる運動の有効性を感じている先生方は一定数いらっしゃるのではないでしょうか?それを証明した研究といえます。
公衆衛生および臨床ガイドラインでは、 特に閉経後女性において、 心血管疾患リスク因子としての座位行動が重視されている。 本研究の目的は、 座位時間の削減と座位から立位への移行 (STST) 増加がどのように血圧や血糖調節に影響するかを比較検討することである。
3群無作為化比較試験の対象は、 過体重または肥満の座りがちな閉経後女性407例であった。 患者は、 以下の3群に無作為に割り付けられた。
各群では12週間にわたり、 個別健康指導セッションを7回受講した。 座位時間およびSTST回数の変化と血圧・血糖調節指標を評価した。
試験完了者は388例 (95%) であった。 座位時間削減群では、 対照群と比較して、 座位時間が1日あたり58分減少 (95%CI -82.9~-33.6分、 p<0.001) したが、 STST回数は変化しなかった (-1回、 95%CI -9.4~6.5回、 p=0.72)。 血圧および血糖調節指標に有意差はなかった。
STST増加群では、 対照群と比較して、 STST回数が1日あたり26回有意に増加 (95%CI 17.71-33.64回、 p<0.001) した一方で、 座位時間に有意差はなかった (-10分、 95%CI -34.6~14.9分、 p=0.44)。 拡張期血圧は2.24 mmHg有意に減少した (95%CI -4.08~-0.40、 p=0.02)。 収縮期血圧も3.33 mmHg減少したが (95%CI -6.32~-0.33、 p=0.03)、 事前に設定された有意水準 (p<0.025) には未到達であった。 血糖調節指標に有意差はなかった。
著者らは、 「STSTの増加は、 3ヵ月以内に過体重および肥満の閉経後女性の血圧を改善した。 STST増加に焦点を当てることは、 閉経後女性の心血管疾患リスク低減に向けた達成可能な行動目標となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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