【Nat Biotechnol】ハイリスク妊娠向けウェアラブル超音波パッチを開発
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海外ジャーナルクラブ

15日前

【Nat Biotechnol】ハイリスク妊娠向けウェアラブル超音波パッチを開発

【Nat Biotechnol】ハイリスク妊娠向けウェアラブル超音波パッチを開発
Parkらは、 ハイリスク妊娠における胎児モニタリングを目的としたウェアラブル超音波パッチ UPatchを開発し、 妊婦を対象とした検証研究で評価した。 その結果、 携帯型の臨床用超音波装置と良好に一致し、超音波検査技師による操作なしで連続的な血流スペクトルが得られることが示された。 研究結果はNature Biotechnologyに発表された。

📘原著論文

Fetal monitoring for high-risk pregnancies using a wearable ultrasound patch. Nat Biotechnol. 2026 May 26. Online ahead of print. PMID: 42191988

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

本研究は少数例での概念実証試験であり、 完全ワイヤレス化や大規模臨床試験による有効性・臨床的有用性の検証が今後の課題です。

🔢関連コンテンツ

BPS (Biophysical Profile Score)

胎児心拍数・呼吸運動・体動・筋緊張・羊水量から健常性を評価するBPS

背景

従来の胎児モニタリングは断続的な評価にとどまる

超音波検査は胎児モニタリングに広く用いられているが、 検査には超音波検査技師が必要であり、 間隔をあけて実施される検査の各時点での評価しか行えないという限界がある。 そこで、 著者らは連続的かつ自律的な胎児モニタリングを可能にする装置の開発を目指した。

研究デザイン

妊婦から連続モニタリングデータを取得

著者らは連続的かつ自律的な胎児モニタリングのためのウェアラブル超音波パッチUPatchを開発し、 携帯型の臨床用超音波装置との一致度を検証した。さらに妊婦を対象に連続モニタリングデータを取得し、 周産期の病態分類との一致性を評価した*。

*評価した周産期の病態分類は、 健常児・在胎不当過小児 (SGA)・在胎不当過大児(LGA)・妊娠糖尿病・妊娠高血圧腎症 (preeclampsia)・妊娠高血圧の6区分。

結果

携帯型の臨床用超音波装置と良好に一致

UPatchで捉えた解剖学的構造と血流速度は、 62件の妊娠において携帯型の臨床用超音波装置と良好に一致した。

超音波検査技師による操作なしで連続的な血流スペクトルを取得

リアルタイムの画像セグメンテーションにより標的血管の自律的な追跡が可能となり、 胎動や母体の動きがある状況でも超音波検査技師による操作なしで連続的な血流スペクトルが得られた。

連続モニタリングデータは6つの周産期の病態を反映

妊婦52例から得た連続モニタリングデータは、 層別化された周産期の病態分類 (健常、 SGA、 LGA、 妊娠糖尿病、 妊娠高血圧腎症、 妊娠高血圧) を良好に反映していた。

結論

さらなる技術開発で完全なワイヤレス化目指す

著者らは、 「UPatchはハイリスク妊娠における胎児機能不全 (fetal compromise) の連続的な評価を可能にし得るとともに、 出生前ケアの新たな可能性を開くものである。 今後さらなる技術開発によって小型化回路を統合することで、 完全なワイヤレス化と利用者の行動自由度の向上が期待される」と報告している。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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