海外ジャーナルクラブ
15日前

Parkらは、 ハイリスク妊娠における胎児モニタリングを目的としたウェアラブル超音波パッチ UPatchを開発し、 妊婦を対象とした検証研究で評価した。 その結果、 携帯型の臨床用超音波装置と良好に一致し、超音波検査技師による操作なしで連続的な血流スペクトルが得られることが示された。 研究結果はNature Biotechnologyに発表された。
本研究は少数例での概念実証試験であり、 完全ワイヤレス化や大規模臨床試験による有効性・臨床的有用性の検証が今後の課題です。
BPS (Biophysical Profile Score)
超音波検査は胎児モニタリングに広く用いられているが、 検査には超音波検査技師が必要であり、 間隔をあけて実施される検査の各時点での評価しか行えないという限界がある。 そこで、 著者らは連続的かつ自律的な胎児モニタリングを可能にする装置の開発を目指した。
著者らは連続的かつ自律的な胎児モニタリングのためのウェアラブル超音波パッチUPatchを開発し、 携帯型の臨床用超音波装置との一致度を検証した。さらに妊婦を対象に連続モニタリングデータを取得し、 周産期の病態分類との一致性を評価した*。
UPatchで捉えた解剖学的構造と血流速度は、 62件の妊娠において携帯型の臨床用超音波装置と良好に一致した。
リアルタイムの画像セグメンテーションにより標的血管の自律的な追跡が可能となり、 胎動や母体の動きがある状況でも超音波検査技師による操作なしで連続的な血流スペクトルが得られた。
妊婦52例から得た連続モニタリングデータは、 層別化された周産期の病態分類 (健常、 SGA、 LGA、 妊娠糖尿病、 妊娠高血圧腎症、 妊娠高血圧) を良好に反映していた。
著者らは、 「UPatchはハイリスク妊娠における胎児機能不全 (fetal compromise) の連続的な評価を可能にし得るとともに、 出生前ケアの新たな可能性を開くものである。 今後さらなる技術開発によって小型化回路を統合することで、 完全なワイヤレス化と利用者の行動自由度の向上が期待される」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。