最新薬剤情報 & 使い分け
2年前
2022年6月17日に薬価収載された新規後発医薬品について紹介します.
適応:カルニチン欠乏症
エルカルチンFF (FF:Free Form) 錠と静注の後発品が登場. 現時点で内用液の後発品は未収載. 錠剤についてはこれまでレボカルニチン塩酸塩錠が発売されていたが, これはFFではないエルカルチン錠 (販売中止) の後発品であった (エルカルチンFF錠は静注や内用液と同じFFとすることで切り替え時の換算を容易にした製剤).
適応:肝硬変における体液貯留
大塚製薬工場 (オーツカ) がオーソライズドジェネリック (AG :Authorized Generic). サムスカの後発品は一部規格 (OD錠7.5mg, 顆粒1%) のみで、 OD錠15mgとOD錠30mgの後発品は現時点では未収載. 現時点では先発品と後発品とで承認されている適応に差があるので注意が必要である.
適応:再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
スプリセル錠の後発品は先発品の持つ「慢性骨髄性白血病」の適応は現時点では未取得なので注意が必要である.
適応:骨折の危険性の高い骨粗鬆症
現時点では皮下注28.2μgオートインジェクターの後発品は未収載.
適応:疼痛を伴う各種癌, 慢性疼痛
一社のみ (寿製薬) のみの販売.
適応:低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫, 再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫, 腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置
トレアキシンの後発品は先発品が持つ「慢性リンパ性白血病」の適応は現時点では未取得なので注意が必要. 先発品にはない25mg/1mLの規格が登場.
適応:骨髄異形成症候群, 急性骨髄性白血病
先発品にはない150mgの規格が登場.
適応:痛風, 高尿酸血症, がん化学療法に伴う高尿酸血症※
第一三共エスファ (DSEP) がAG. また, 一部メーカーからは先発品にはないOD錠が発売. メーカーによっては「がん化学療法に伴う高尿酸血症」の適応を取得していないところがあるので確認が必要である.
適応:月経困難
一般名は「ドロスピレノン・エチニルエストラジオール」だが、 配合剤の統一名称として「ドロエチ配合錠」が採用されている. 現時点ではヤーズフレックス配合錠の後発品は未収載.
適応:不眠症における入眠困難の改善
武田テバがAG (武田テバ1社のみの発売)
適応:高脂血症
武田テバがAG.
最終更新:2022年7月11日
執筆:ぺんぎん薬剤師 @penguin_pharm
監修:聖路加国際病院救急部 清水真人
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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