海外ジャーナルクラブ
22日前

Gibbsらは、 米国の妊娠13週未満の妊婦を対象に、 座位行動 (SED)・軽度身体活動 (LPA)・1日歩数と有害妊娠転帰との関連を前向きコホート研究で検討した。 その結果、 座位時間が長い群では有害妊娠転帰リスクが2倍超と関連し、 軽度身体活動や歩数が多い群では同リスクの低下と関連した。 研究結果はJAMA誌に発表された。
SEDの減少やLPAの増加が妊娠転帰を改善する生物学的メカニズムや、 歩行を伴うLPAよりも立位中心のLPAとの関連が強かった理由についてはさらなる研究が必要です。
中等度から高強度の身体活動は有害妊娠転帰を減らすために推奨されているが、 より低強度の活動と有害妊娠転帰との関連は確立されていない。 本研究は、 座位行動 (SED)・軽度身体活動 (LPA)・1日歩数と有害妊娠転帰との関連を明らかにすることを目的とした。
対象は2021~25年に妊娠13週未満であった妊婦470例で、 米国3州の大学関連医療センターで実施された前向きコホート研究である。 各トライメスターで大腿装着型加速度計を用いてSED・LPA・1日歩数をデバイス計測し、 参加者を活動パターン別に分類した*。 有害妊娠転帰 (妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・早産・SGA児**) は診療記録から抽出され、 医師が判定した。 多変量ロジスティック回帰により絶対リスク (AR) と相対リスク (RR) を推定した。
参加者の平均年齢は30.7歳で、 38.3%が高い社会経済的地位であった。
174例 (37.0%) が有害妊娠転帰を認め、 86例 (18.3%) が妊娠高血圧症候群であった。
参加者は、 大半の時間をSEDに費やしていた。
470例の身体活動 : 平均 (SD)
高SEDおよび超高SEDは、 低SEDと比べ2倍超の有害妊娠転帰リスクと関連した。
有害妊娠転帰
超高LPAでは、 低LPAと比べ有害妊娠転帰リスクは約半分に低下した。 また、 1日歩数が中等度~高歩数では、 低歩数に比べ有害妊娠転帰リスクが低下した。
有害妊娠転帰
これらの関連は妊娠高血圧症候群についても同様であり、 長時間SEDおよび立位LPAのパターンで同様であった。 一方、 短時間SEDおよび歩行LPAでは関連は示されなかった。
著者らは、 「妊婦において、 座位時間を減らし軽度身体運動と歩数を増やすことは、 有害妊娠転帰リスクの有意な低下と関連していた。 より軽度の活動の最適化は厳密に検証されるべきである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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