海外ジャーナルクラブ
5日前

Bourkeらは、 アンドロゲン除去療法 (ADT) 中の前立腺癌男性を対象に、 監視下運動と食事指導・行動支援を組み込んだSTAMINA生活習慣介入の有益性について、 通常ケアと比較する無作為化比較試験 (STAMINA) で検討した。 その結果、 12ヵ月時の癌特異的QOL評価尺度のFACT-Pスコア、 および疲労評価尺度のFACIT-Fサブスケールスコアで、 いずれも生活習慣介入群が優越であった。 生活習慣介入関連の重篤有害事象は3件で全例が回復し、 治療関連死は認められなかった。 試験結果はLancet Oncol誌に発表された。
男性参加者の多くが自身の身体能力を 「fit (体力がある) 」 と評価していましたが、 併存疾患や運動負荷試験の結果から、 身体能力を過大評価していた可能性があります。
アンドロゲン除去療法 (ADT) を受ける前立腺癌の男性は、 治療に伴う相当な有害事象を抱えることになる。 その負担軽減手段として、 監視下運動は各国ガイドラインで一貫して推奨されてきたが、 日常の癌診療に反映される例はまれであった。
そこで英国の前立腺癌男性を対象に、 STAMINA生活習慣介入が通常ケアと比べてがん特異的QOLと疲労を改善するかを検証した。
本試験は英国15施設で実施された多施設共同無作為化比較試験 (STAMINA) であり、 対象はADT中の前立腺癌男性で、 700例が以下の2群に割り付けられた。 参加者は割付内容を認識していた。
主要評価項目は、 12ヵ月時のFACT-Pスコア*とFACIT-Fサブスケールスコア**であった。
700例の年齢中央値は71.6歳で、 680例 (97%) が白人であった。
12ヵ月時のFACT-Pスコアは調整平均差4.5 (97.232%CI 1.7-7.2、 p=0.0004) で、 生活習慣介入群が通常ケア群を上回った。
FACIT-Fサブスケールスコアも調整平均差1.9 (97.232%CI 0.4-3.4、 p=0.0068) で、 介入群が対照群を上回った。
生活習慣介入群で介入関連の重篤有害事象が3件 (一過性意識喪失、 下肢痛または筋力低下、 背部痛) 発生したが、 全例が回復した。 治療関連死は認められなかった。
著者らは、 「STAMINA生活習慣介入は実装可能かつベストプラクティスガイドラインに沿うものであり、 ADTの負の影響を和らげる監視下運動・食事指導を臨床医が特定し処方する際の明確な根拠となる」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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