海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Vollenhovenらは、 全身性エリテマトーデス (SLE) 患者への新規組み換え融合二重阻害薬であるtelitaciceptの有効性および安全性を検証する第Ⅲ相試験を実施した。 その結果、 SLEレスポンダーインデックス4 (SRI-4) における反応率はtelitacicept群で67.1%、 プラセボ群で32.7%であり、 telitacicept群で有意に高い反応性が示された。 一方で、 telitacicept群では74.9%に治療薬関連の有害事象が認められ、 上気道感染、 免疫グロブリン低下、 注射部位反応が高頻度であった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
薬剤の作用機序から抗dsDNA抗体価の低下が予想されたものの、 各施設の検査カットオフ値に基づき陽性・陰性のみで報告されたため、 抗体価の定量評価はできなかったようです。
Telitacicept は、 サイトカインである Bリンパ球刺激因子 (BLyS) および APRIL (増殖誘導リガンド) を阻害する新規薬剤である。 標準治療への追加により、 活動期の全身性エリテマトーデス (SLE) 患者に対する第Ⅱb相試験において有効性を示した。
本研究は、 中国で実施された第Ⅲ相試験である。 活動期のSLE患者をtelitacicept群とプラセボ群に1:1で無作為に割り付け、 標準治療下で各治療薬を52週間投与した。 主要評価項目は、 修正SLEレスポンダーインデックス4 (SRI-4) における反応とした。 反応の定義は、 SELENA SLEDAIスコア4点以上の減少、 BILAGインデックスの新たな疾患活動性出現なし、 全般評価スコアの状態悪化なし、 の3点を満たすこととされた。
335例が無作為化され、 52週時点の修正SRI-4における反応割合は、telitacicept群では、 プラセボ群に比べ有意に高かった。
修正SRI-4反応割合
調整差 : 34.5 (95%CI 24.3-44.7、 p<0.001)
SELENA-SLEDAIスコア4点以上減少割合
調整差 : 29.6 (95%CI 13.1-46.1)
治療薬関連の有害事象は、 telitacicept群で多く認められた (74.9% vs 50.0%)。 telitacicept群で頻度が高かった有害事象は、 上気道感染 (31.7% vs 19.0%)、 血清IgG低下 (15.6% vs 1.2%)、 血清IgM低下 (15.0% vs 0.6%)、 注射部位反応 (12.6% vs 0.6%) であった。
著者らは、 「活動期のSLE患者に対する52週投与にて、 telitaciceptはプラセボよりも高い臨床反応率を示したが、 上気道感染、 免疫グロブリン低下、 注射部位反応の発生率はtelitaciceptで高かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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