海外ジャーナルクラブ
1年前
Liuらは、 敗血症の患者を対象に、 中国の伝統的漢方薬である血必浄 (XBJ、 紅花・赤芍・川芎・丹参・当帰を配合) 注射液の効果を多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験で検討。 その結果、 XBJの投与は、 プラセボと比較して敗血症患者の28日死亡率を低下させた。 本研究はJAMA Intern Med誌にて発表された。
SOFAスコアの平均値は7.1で両群同じなのですが、 2~13まで幅広い点が気になります。 サブグループ解析を見ますと、 SOFA8-13群ではなんとか有意差はあるものの、 APACHEII>25では全く差がなく、 臨床使用のイメージが湧きにくい薬剤と言えます。
これまでの研究では、 XBJが敗血症患者の死亡率を低下させる可能性が示されている。
48時間以内に敗血症を発症し、 SOFA スコアが2~13の18~75歳の患者:1,817例
28日死亡率
敗血症患者を対象としたこのランダム化比較試験において、 XBJの投与は、 プラセボと比較して28日死亡率を低下させた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。