医師のためのLIFESTYLE特集
2年前
医師のキャリアアップを考えた際、 国立病院機構で働くのはどうなのでしょうか。 今回は国立病院機構の給料の仕組みや各種手当について紹介します。
国立病院機構とは、 全国140の病院を運営する独立行政法人です。 厚生労働省が運営していた国立病院を法人化する形で2004年に誕生しました。
東京都目黒区に本部を置き、 全国各地の医療ネットワークを駆使して地域医療サービスの向上に努めています。 病床数は約5万、 医師は約6,000人が所属。 「診療」「臨床研究」「教育研修」を柱に活動しています。
高度専門医療研究センターと交流しながら、 医療の提供・調査・研究、 医療に関する技術者への研修業務も行い、 5疾病5事業※に力を入れています。
国立病院機構の医師の給料は独自の給与規定に基づき支給されます。 医長以上は業績が給与に反映される年俸制の仕組みが導入されています。
年俸は月例年俸+業績年俸 (賞与)。 月例年俸とは年額の12分の1ずつを毎月支給するものです。 業績年俸は毎年6月と12月に、 年額の2分の1ずつ年2回支給されます。
医長以上は個人業績と病院業績で業績年俸に反映し、 院長や副院長で配分が異なります。 一般医師の業績手当は年間で基本給の4. 2月分が年2回に分けて支給されます。
国立病院機構の医師は業務によって支給される手当も様々です。 医師手当や業績手当のほか、 宿日直手当、 特殊業務手当など15を超える手当があります。
業務によって支給される手当のほかに、 扶養・住居・通勤・単身赴任・地域など生活給手当があります。 各種手当が手厚いのも国立病院機構の特徴かもしれません。
国立病院機構では充実した医療活動を行うため、 独自の自家保険制度や育児休暇制度があります。
所属する医師は、 全国規模で行われる研修やシンポジウム、 所属病院とは異なる病院で研鑚を積むフェローシップ制度などを活用し、 キャリアアップを目指しています。
国立病院機構のホームページでは、 各診療科別に求人案内を閲覧することができます。 医師として働く際に、 医療ネットワークや各種制度が整っている国立病院機構が選択肢の1つになるかもしれませんね。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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