海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Burtonらは、 切除可能な進行メラノーマ患者を対象に、 抗PD-1抗体ニボルマブ (NIVO) +抗LAG-3抗体relatlimabによる術前・術後療法の有効性およびバイオマーカーを第Ⅱ相非盲検無作為化試験で検討した。 その結果、 NIVO+relatlimabの術前・術後療法が長期的に有効であることが示され、 このレジメンに対する抵抗性の予測因子としてB7-H3が同定された。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
本試験は少数例 (n = 30)、 単群の第Ⅱ相試験であり、 結果の一般化や臨床的妥当性を担保するには今後の大規模無作為化試験が必要となります。
切除可能なⅢ/Ⅳ期メラノーマ患者を対象に、 NIVO+relatlimabによる術前・術後療法を実施した第Ⅱ相試験の初期解析において、 主要病理学的奏効 (MPR) 率は63%だった¹⁾。
そこで今回は、 同試験の追跡調査期間中央値47ヵ月におけるアップデートした臨床結果とバイオマーカー解析結果が報告された。
切除可能な進行メラノーマ患者30例を対象に、 術前にNIVO 480mg+relatlimab160mgを4週間を1サイクルとして2サイクル静脈内投与、 術後に最大10回まで同一レジメンを継続し、 計12回の投与を実施した。
主要評価項目は病理学的完全奏効 (pCR) 率であった。 また今回は、 最新の無イベント生存期間 (EFS)、 無再発生存期間 (RFS)、 および全生存期間 (OS) も報告。 さらに、 病理学的奏効および転帰に関連するバイオマーカーを同定するために、 組織サンプルを用いた遺伝子発現シグネチャー (GES) プロファイリングの結果も併せて報告された。
術前療法開始から4年時点におけるEFS率は80%、 OS率は87%であり、 EFSおよびOS中央値はともに未到達であった。
RFS率は、 MPRを達成した患者で95%、 MPR未満の患者では60%であり、 両群間に有意差が認められた (p=0.015)。
MPR達成の有無別にみたOS率はそれぞれ95%および80%で、 両群間に有意差は認められなかった。
MPR達成の有無別でみたRFS中央値およびOS中央値はいずれも未到達であった。
組織サンプルを用いたGESプロファイリングの解析において、 MPR達成に関連するいくつかの免疫調節経路のベースラインでの発現上昇が同定され、 対照的に免疫チェックポイント分子であるB7-H3の発現上昇は抵抗性と関連していた。
著者らは 「本研究により、 NIVO+relatlimabの術前・術後療法が長期的に有効であることが示され、 このレジメンに対する抵抗性の予測因子としてB7-H3が同定された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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