海外ジャーナルクラブ
17日前

Choiらは、 病態が安定している心筋梗塞後患者でのβ遮断薬の長期継続の意義を確認するために、 心筋梗塞発症後1年以上β遮断薬治療を受けていた患者を対象に、 β遮断薬の中止について継続に対する非劣性を検証する無作為化比較試験 (SMART-DECISION) を実施した。 その結果、 追跡期間中央値3.1年の解析において、 全死亡、 再発、 心不全入院の複合評価項目の推定発生率は中止群で7.2%、 継続群で9.0%であり、 中止は継続に対して非劣性であった (HR 0.80 [95%CI 0.57-1.13、 非劣性p値=0.001])。 試験結果はNEJM誌に発表された。
全例が韓国で登録されており、 患者背景や医療体制の違いから一般化には限界があります。
冠動脈再灌流療法や二次予防が進歩した現代では、 左室収縮機能障害や心不全のない心筋梗塞後患者における、 長期β遮断薬治療の必要性は不透明となっている。
本研究は、 韓国25施設で実施した非盲検・非劣性・無作為化比較試験 (SMART-DECISION) である。
対象は、 心筋梗塞後に左室駆出率40%以上で心不全を有さず、 かつ心筋梗塞後1年間以上β遮断薬治療を受けていた患者であり、 β遮断薬中止群または継続群に1 : 1で割り付けた。
主要評価項目は全死亡、 心筋梗塞再発、 心不全による入院の複合とした。 非劣性マージンはHRの95%CI上限1.4とした。
2,540例が無作為化された (中止群 : 1,246例、 継続群 : 1,294例)。
追跡期間中央値3.1年で、 主要評価項目について、 中止群の継続群に対する非劣性が示された。
主要評価項目イベント
HR 0.80
(95%CI 0.57-1.13、 非劣性p値=0.001)
重篤な有害事象の発生率は、 両群で同程度であった。
著者らは、 「心筋梗塞後1年以上β遮断薬治療を受けていた患者において、 β遮断薬治療の中止は、 全死亡、 心筋梗塞再発、 または心不全による入院の複合評価項目に関して、 継続に対して非劣性であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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