海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Pecciらは、 進行非小細胞肺癌の患者を対象に、 免疫関連有害事象 (irAE) による免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 中止後の疾患進行関連因子を検討した。 その結果、 治療中止前のICI投与期間や治療効果などが治療中止後の予後に関与することが明らかになった。 研究結果はClin Cancer Res誌に発表された。
治療中止までの治療期間 (例: 3ヵ月未満 vs. その他の期間) に基づく比較は、 治療期間が長いグループに長期奏効者が多く含まれるなどの不均衡リスクを含んでいる可能性があります。
進行非小細胞肺癌 (NSCLC) に対する免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 治療では、 免疫関連有害事象 (irAE) のために治療を中断せざるを得ない症例も少なくない。
こうした症例で、 治療中止後の予後や疾患進行の関連因子はほとんど明らかになっていなかった。
対象は、 ICI治療後にirAEのため治療を中止した進行NSCLC患者であった。
臨床病理学的データを抽出し、 治療中止後の無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) における関連因子を評価した。
2,794例中271例 (10%) がirAEのためICI治療を中止し、 中止までのICI投与期間中央値は5.9ヵ月 (範囲: 0.03-73.5ヵ月) であった。
中止までのICI投与期間が長いほど、 投与中止後の転帰は長かった。 またICI投与期間別にみた投与中止後のPFS中央値は、 <3ヵ月群 (89例) が6.2ヵ月、 3~6ヵ月群 (49例) が13.9ヵ月、 >6ヵ月群 (133例) が25.8ヵ月 (p<0.001) であった。 同様にOS中央値はそれぞれ21.7ヵ月、 42.7ヵ月、 86.9ヵ月 (p<0.001) であった。 毒性管理に用いた免疫抑制薬の使用による転帰の差はみられなかった。
多変量解析により、 中止後PFS延長の予測因子として以下の因子が特定された。
OS延長の予測因子としては、 以下が特定された。
著者らは、 「中止までの治療期間が長い、 最良客観的奏効がCR/PR、 PD-L1が50%以上、 非扁平上皮組織型の因子が、 irAEによるICI中止後に長期的な病勢コントロールが期待できる患者を特定するのに役立つと思われる」 と述べている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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