海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前
Satoらは、 切除不能または転移性食道癌患者を対象に、 化学療法+免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 併用療法の有効性、 実行可能性、 予後因子について、 国内の多施設共同レトロスペクティブコホート研究 (リアルワールドデータ; RWD) で検討した。 その結果、 化学療法+ICIの併用療法は、 過去の無作為化比較試験と同等の腫瘍反応性、 安全性、 および長期生存率を示したことが明らかとなった。 本研究はInt J Clin Oncolにおいて発表された。
71症例の後ろ向き研究ですが、 なんとかCox比例ハザードモデルを用いて予測因子を同定しています。 テキストの英語表現を含めて一生懸命さが伝わってくる論文です。
切除不能または転移性食道癌に対するICI併用療法の実臨床における有効性、 実行可能性、 予後因子は十分に確立されていない。
2021年3月~22年12月に食道癌で化学療法+ICI併用療法を受けた患者 : 71例
腫瘍反応、 安全性、 長期生存
奏効率
58%
病勢コントロール率
80%
転院手術の成功率
7.0% (5例)
Grade3以上の免疫関連有害事象発現率は13%に認められ、 うち1例 (1.4%) が胆管炎により死亡した。
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
9.7ヵ月
p=0.001
Cox比例ハザード解析により、 C反応性蛋白値とパフォーマンスステータス (PS) がPFSの有意な予測因子であることが同定された。
著者らは 「食道癌に対する化学療法+ICI併用は、 過去の試験と同等の腫瘍反応性、 安全性、 長期生存率を示した。 PSが良好かつC反応性蛋白値が低値の患者は、 同治療法の適応となる可能性がある」 と報告している。
Satoらは、 切除不能または転移性食道癌患者を対象に、 化学療法+免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 併用療法の有効性、 実行可能性、 予後因子について、 多施設共同レトロスペクティブコホート研究で検討した。 その結果、 ICI併用療法は、 過去の無作為化比較試験と同等の腫瘍反応性、 安全性、 および長期生存率を示したことが明らかとなった。 本研究はInt J Clin Oncolにおいて発表された。
71症例の後ろ向き研究ですが、 なんとかCox比例ハザードモデルを用いて予測因子を同定しています。 テキストの英語表現を含めて一生懸命さが伝わってくる論文です。
切除不能または転移性食道癌に対するICI併用療法の実際の有効性、 実行可能性、 予後因子は十分に確立されていない。
2021年3月~22年12月に食道癌で化学療法+ICI併用療法を受けた患者:71例
腫瘍反応、 安全性、 長期生存
奏効率
58%
病勢コントロール率
80%
転院手術の成功率
7.0% (5例)
Grade3以上の免疫関連有害事象発現率は13%に認められ、 うち1例 (1.4%) が胆管炎により死亡した。
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
9.7ヵ月
p=0.001
Cox比例ハザード解析により、 C反応性蛋白値とパフォーマンスステータス (PS) がPFSの有意な予測因子であることが同定された。
食道癌に対するICI併用療法は、 過去の試験と同等の腫瘍反応性、 安全性、 長期生存率を示した。 PSが良好かつC反応性蛋白値が低値の患者は、 同治療法の適応となる可能性がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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