【NEJM】再発性腎臓結石へのヒドロクロロチアジド投与、 プラセボと再発率に大きな差なし
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海外ジャーナルクラブ

11ヶ月前

【NEJM】再発性腎臓結石へのヒドロクロロチアジド投与、 プラセボと再発率に大きな差なし

【NEJM】再発性腎臓結石へのヒドロクロロチアジド投与、 プラセボと再発率に大きな差なし
Dhayatらは、 腎臓結石の再発患者を対象に、 チアジド系利尿薬ヒドロクロロチアジドの有効性と安全性を検討。 その結果、 ヒドロクロロチアジドを12.5mg、 25mg、 50mgの用量で1日1回投与した患者とプラセボを1日1回投与した患者の再発率は大きく異ならないことが示された。 本研究は、 NEJM誌において発表された。

原著

Hydrochlorothiazide and Prevention of Kidney-Stone Recurrence.N Engl J Med. 2023 Mar 2;388(9):781-791.PMID: 36856614

監修医師のコメント

やはりRCTはサンプルサイズ計算が難しいです。 本研究でも下記のような推測をもとに計算されています。 the risk of symptomatic or radiologic recurrence would be 50% lower in the 50-mg hydrochlorothiazide group than in the placebo group and 35% lower in the 25-mg hydrochlorothiazide group than in the placebo group.後付けですが、 これほどの効果は期待しすぎと考えた方が良いと思います。


背景

腎結石症は、 腎臓に影響を及ぼす最も一般的な疾患の一つであり、 再発リスクが高いことが特徴である。 腎結石の再発予防にはチアジド系利尿薬が広く使われているが、 プラセボと比較した有効性、 用量反応に関するデータは限られている。

研究デザイン

対象

腎臓結石を再発した患者

介入

患者を以下の群に無作為に割り付け。

  • ヒドロクロロチアジド群:12.5mg、 25mg、 50mgの用量で1日1回投与
  • プラセボ群:プラセボを1日1回投与

主要評価項目

腎結石の症候性の再発または放射線学的再発の複合

主要評価項目に対する用量反応効果を検討。

研究結果

主要評価項目

  • プラセボ群:59% (102名中60名)
  • ヒドロクロロチアジド12.5mg群:59% (105名中62名)
対プラセボ率:1.33、 95%CI 0.92-1.93
  • ヒドロクロロチアジド25mg群:56% (108名中61名)
対プラセボ率:1.24、 95%CI 0.86-1.79
  • ヒドロクロロチアジド50mg群:49% (101名中49名)
対プラセボ率:0.92、 95%CI 0.63-1.36

主要評価項目に対する用量反応効果

ヒドロクロロチアジドの用量と主要評価項目のイベント発生の間に関係はなかった (P = 0.66)。

合併症の頻度

ヒドロクロロチアジド群はプラセボ群に比し、 低カリウム血症、 痛風、 新規発症の糖尿病、 皮膚アレルギー、 試験開始時の150%を超える血漿クレアチニン値の上昇の頻度が高かった。

結論

再発性腎結石患者において、 ヒドロクロロチアジドを12.5mg、 25mg、 50mgの用量で1日1回投与した患者とプラセボを1日1回投与した患者で、 再発の発生率は大きく異ならないようであった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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