海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
Hartらは、 中等症から重症の活動性クローン病 (CD) の導入および維持療法に対するIL-23p19モノクローナル抗体グセルクマブ皮下注の有効性および安全性を、 treat-throughデザインを用いた第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照試験GRAVITIで検討した。 CD患者347例が、 ①グセルクマブ400mgを4週間毎→100mgを8週間毎、 ②グセルクマブ400mgを4週間毎→200mgを4週間毎、 ③プラセボに割り付けられた。 その結果、 12週時点では、 臨床的寛解率はグセルクマブ400mg群が56.1%、 プラセボ群が21.4% (群間差 34.9%、 p<0.001)、 内視鏡的奏効率はそれぞれ41.3%、 21.4% (群間差 19.9%、 p<0.001) と、 いずれの項目もグセルクマブ400mg群の方が有意に高かった。 48週時点でも、 臨床的寛解率 (100mg群 60.0%、 200mg群 66.1%) および内視鏡的奏効率 (44.3%、 51.3%) はプラセボ群 (17.1%、 6.8%) と比べ有意に高かった (いずれもp<0.001)。
皮下投与による初回導入量400mgは、 CDを対象とした第2相試験 (GALAXI 1) の静脈投与データに基づく薬物動態モデルにより設定されていることが、 limitationに挙げられています。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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