医療の最前線から
1年前

世界の注目論文を紹介する 「医療の最前線から」。 今回は、 2024年のJAMA誌に掲載された 「アレルギー性鼻炎」 に関する総説を取り上げます。 アレルギー性鼻炎は米国人口の約15% (約5000万人) に影響を及ぼし、 喘息、 湿疹、 副鼻腔炎などとも関連があります。 この総説では、 アレルギー性鼻炎の最新の診断基準、 病態生理、 治療戦略について詳しく解説されています。
💡アレルギー性鼻炎の診断基準と病型分類
💡免疫学的メカニズムと炎症反応の詳細
💡抗ヒスタミン薬・ステロイド療法の役割
💡免疫療法の最新エビデンス
原著論文で詳細を確認する
Allergic Rhinitis: A Review. JAMA. 2024 Mar 12; 331(10): 866-877. PMID: 38470381
アレルギー性鼻炎は季節性 (季節アレルゲン) と通年性 (ダニ、 ペットのフケなど) に分類され、 症状の発現頻度に基づき、 さらに間欠性 (週4日未満 or 年間4週間未満 持続) と持続性 (週4日以上かつ年間4週間以上持続) に分類されます。 診断は、 上記の臨床症状・病歴と特異的IgE検査や皮膚プリックテストによって確定します。 その他鑑別として以下のような疾患について紹介されています。

💡 論文では、アレルギー性鼻炎との鑑別が必要な他の鼻炎についても触れられています
軽症例では第2世代H1抗ヒスタミン薬 (例 : セチリジン、 フェキソフェナジン) が推奨され、 中等症~重症例では鼻噴霧ステロイド薬 (例 : フルチカゾン、 モメタゾン) が第1選択とされます。 また、 抗ヒスタミン薬とステロイドの併用療法は単独治療よりも有効性が高いことが示唆されているとのことです。

💡 論文には、 治療のエビデンスや各薬剤の有効性に関する最新知見が詳述されています
皮下免疫療法 (SCIT) や舌下免疫療法 (SLIT) は、 長期的なアレルギー症状の軽減と喘息への進展予防に有効とされます。 この総説では、 SCITとSLITの比較、 適応患者および治療開始のタイミングについて詳述されています。

💡 本邦の適応・承認状況と異なる可能性があるため実際の添付文書やインタビューフォームをご確認下さい
今後のアレルギー性鼻炎の診療は、 個別化医療の進展により、 バイオマーカーを活用した精密な診断と治療選択が進むことが考えられます。 この論文には、 環境要因の管理や神経免疫メカニズムの解明を通じた新規治療の開発や治療戦略についても最新知見がまとめられています。 ぜひご一読下さい。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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