海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Buddeらは、 再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL) 患者を対象に、 モスネツズマブ+ポラツズマブ ベドチン併用 (Mosun-Pola) の有効性を、 R-GemOxとの比較にて第Ⅲ相試験 (SUNMO)で検証した。 その結果、 Mosun-Pola群、 R-GemOx群でそれぞれ、 全奏効率は70%、 40%、 無増悪生存期間中央値は11.5ヵ月、 3.8ヵ月であり、 いずれもMosun-Pola群ではR-GemOx群に比べて有意な延長を認めた。 安全性プロファイルは管理可能なものであった。 試験結果はJOC誌に発表された。
R-GemOx が標準治療であった時期と現在の治療環境が異なる点、 また追跡期間中央値約2年では全生存 (OS) が十分なイベント数に達しておらず統計学的有意差が出ていない点はlimitationです。
モスネツズマブ
ポラツズマブ ベドチン
治癒を目的とした治療が不適格と判断された再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL) 患者の予後は不良である。 T細胞を標的とする二重特異性抗体製剤のモスネツズマブと抗体薬物複合体であるポラツズマブ ベドチン (Mosun-Pola) の併用は、 新たな外来治療の可能性を提供する。
第Ⅲ相SUNMO試験では、 自家造血幹細胞移植が不適格な再発・難治性LBCL患者を対象とし、 Mosun-Pola群とR-GemOx (リツキシマブ、 ゲムシタビン、 オキサリプラチン) 群に2:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は全奏効率 (ORR) と無増悪生存期間 (PFS) とした。
208例 (Mosun-Pola群 : 138例、 R-GemOx群 : 70例) が無作為化された。
中央値23.2ヵ月の追跡期間において、 ORRおよびPFSいずれも、 Mosun-Pola群ではR-GemOx群に比べ有意に長かった。 完全奏効率はそれぞれ51%と24%であった。
ORR
p<0.0001
PFS中央値
進行または死亡のHR 0.41
(95%CI 0.3-0.6、 p<0.0001)
Mosun-Pola群において、 グレード2以上のサイトカイン放出症候群 (CRS) およびトシリズマブ使用率は5%未満であり、 患者報告アウトカムはR-GemOx群と比較して改善していた。
著者らは、 「Mosun-Polaは、 ORRおよびPFSの両方でR-GemOxに比して有意な改善をもたらし、 優れた有効性を示した。 また、 安全性プロファイルは管理可能なものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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