海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Chungらは、 平均的リスクを有する大腸癌スクリーニングの適格集団を対象に、 血中無細胞DNA (cfDNA) 解析検査の有効性について臨床検証コホートを用いて評価した。 その結果、 大腸癌に対する感度が約83%、 進行新生物に対する特異度が約90%、 進行前癌病変に対する感度が約13%であることが確認された。 本研究はNEJM誌において発表された。
Cell-free DNA (cfDNA) とは血漿や尿などの体液中に存在する細胞外DNA分子の複合体とのことです。 NEJMでは2024年に入って大腸癌スクリーニングにおいて次世代Multitarget Stool DNA Testの研究成果も報告されており注目されています。
大腸癌は、 米国の成人が診断される癌の中で3番目に多い。 また、 大腸癌スクリーニング適格集団の3分の1以上が、 多様な検査を利用可能であるにもかかわらずスクリーニングを受けていない。 血液検体を用いた検査によりスクリーニングの受診率を向上させ、 大腸癌の早期発見と大腸癌関連死を減少させる必要がある。
対象
大腸癌スクリーニングに適格な集団 : 7,861例
主要評価項目
大腸癌に対する感度、 進行新生物 (大腸癌または進行前癌病変) に対する特異度
副次評価項目
進行前癌病変発見の感度
83.1%
87.5%
13.2%
89.9%
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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