海外ジャーナルクラブ
3日前

Fathiらは、 導入化学療法適応の未治療急性骨髄性白血病 (AML) 成人患者に対するベネトクラクス+アザシチジン (VEN+AZA) 併用療法について、 導入化学療法を対照に第Ⅱ相の無作為化比較試験 (PARADIGM)で検討した。 その結果、 VEN+AZA群での無イベント生存期間 (EFS) 中央値は14.5ヵ月で、 導入化学療法群の6.2ヵ月に比べて有意に延長した。 試験結果はNEJM誌に発表された。
中央盲検判定を行っていないことによる評価バイアスと、 アカデミック施設に限定したことによる選択バイアス・一般化可能性の制限が主なlimitationです。
急性骨髄性白血病 (AML) の治癒を目指す治療では、 導入化学療法が長らく主要な位置を占めてきたが、 重篤な副作用や多くの医療資源を要する。 一方、 導入化学療法の適応がない患者には、 脱メチル化薬とベネトクラクスの併用が、 有効性と安全性の観点から標準治療となっている。
多施設共同の第Ⅱ相試験で、 導入化学療法適応の未治療AML成人患者を、 以下2群に1:1で無作為に割り付けた。 コアバインディングファクター融合遺伝子を有する患者、 FLT3遺伝子変異を有する患者、 NPM1遺伝子変異を有する患者 (60歳以上を除く) は除外した。
(VEN+AZA) 群 : 86例
主要評価項目は、 無イベント生存期間 (EFS)とした。
無作為化された172例の年齢中央値は64歳で、 72%がEuropean LeukemiaNet (ELN) 2022リスク分類の予後不良群であった。
追跡期間中央値21.9ヵ月時点で、 EFSは導入化学療法群と比べてVEN+AZA群で有意に延長した。
EFS中央値
(95%CI 10.4-24.4ヵ月)
(95%CI 4.1-10.1ヵ月)
HR 0.57 (95%CI 0.39-0.84、 p=0.002)
Grade3以上の感染症および出血は、 VEN+AZA群で発生頻度が低かった。
Grade3以上の感染症
Grade3以上の出血
著者らは、 「導入化学療法適応AML患者において、VEN+AZAは導入化学療法と比較して有意に長いEFSをもたらした」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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