海外ジャーナルクラブ
10日前

Borateらは、 60歳以上の未治療急性骨髄性白血病 (AML) へのアザシチジン+ベネトクラクス併用療法で、 第1~2サイクルにおけるベネトクラクス14日間投与の28日間投与に対する非劣性を、 第Ⅱ相無作為化比較試験OPTI-AMLで検討した。 その結果、 2サイクル以内のCR率において、 14日間投与の非劣性は示されなかった。 試験結果はBlood誌において発表された。
本研究の主な限界は、 AV14が有効性を維持しつつ血球回復を改善し、 その結果として完全寛解 (CR) 率が向上するとの仮説に基づいてサンプルサイズを設定した点です。 この前提により、 非劣性を検証するために設定された症例数 (各群83例) が十分ではなかった可能性があります。
💊 VEN+AZA
アザシチジン+ベネトクラクスの併用療法は、 高齢または強力な治療が困難な未治療AMLの標準治療である。 承認されているベネトクラクスの28日間投与は、 遷延する血球減少を伴い、 頻回の減量や治療サイクル遅延の原因となる。
後ろ向き研究では、 投与期間を短縮しても有効性は概ね同様で、 毒性が軽減されると報告されているが、 前向きのデータは不足している。
対象は、 遺伝子プロファイルによる選別を行わない60歳以上の未治療AML患者で、 169例が1~2サイクル目のベネトクラクス投与期間の異なる2群に割り付けられた。
主要評価項目は、 2サイクル以内のいずれかの時点で達成した完全寛解 (CR) 率だった。
2サイクル以内のCR率は、 AV28群が49.4%、 AV14群が43% (群間差6.4% [90%CI -6.1- 19.0%]) で、 90%CI上限が非劣性マージンである10%を超えたため、 非劣性は示されなかった。
探索的なサブグループ解析では、 NPM1/IDH2変異例でAV28群のCR率が高く (60.9% vs 33.3%)、 その他のサブグループは両群とも45%であった。
複合CR率は、 AV28群が80.7%、 AV14群が68.6%、 MRD陰性率はそれぞれ77.6%、 76.5%だった。
AV28群では投与中断がより高頻度であった一方、 2サイクル終了後の血球回復、 Grade 3以上の有害事象、 早期死亡は両群で概ね同程度であった。
著者らは、 「両群のCR率に統計学的な有意差はないものの非劣性は証明されておらず、 長期曝露が有利に働くサブグループの存在も否定できないため、 三剤併用レジメンの進展を踏まえたより大規模な検証が必要である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。