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7日前

Gharahdaghiらは、 炎症性腸疾患 (IBD) 患者を対象にインターロイキン-10 (IL-10) を中和する自己抗体とHLAとの関連をOxfordおよびUK IBD BioResourceの2コホートを用いた研究で検討。 その結果、 IL-10中和自己抗体はIBD患者4,909例中173例 (3.5%) で検出された一方、 非IBD対照1,006例では検出されず、 抗IL-10抗体陽性はHLA-DRB1*01:03アレルに強く関連していることが示された。 研究結果はN Engl J Med誌に発表された。
抗IL-10陽性血清ではIL-10が低下し、 IL-23、 IL-1β、 TNF、 IL-6などの炎症性サイトカイン産生が増加しましたが、 これは末梢血単核球を用いたin vitroのcytokine-release assayによる結果であって、 生体内で同じ機序がIBDの発症・増悪にどの程度寄与しているかは確定できません。
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IL-10に対する中和自己抗体は、 小児においてIL-10シグナル伝達の単一遺伝子異常に類似した病態 (phenocopy) を引き起こしうることが報告されており、 IBDとの関連も指摘されてきた。 一方で、 HLA-DRB1*01:03アレルは、 潰瘍性大腸炎における最も強い遺伝的リスク因子として知られる。
対象は、 OxfordコホートおよびUK IBD BioResourceコホートに登録されたIBD患者と、 IBDを有さない対照者である。 血清中のIL-10中和自己抗体は細胞性IL-10レポーターアッセイで評価し、 競合酵素結合免疫吸着測定法 (ELISA) で確認した。
患者の一部では、 in vitroでのサイトカイン放出バイオアッセイ*を実施し、 HLAとの関連はインピュテーションと高解像度シークエンシングにより解析した。
IL-10中和自己抗体は IBD患者4,909例中173例 (3.5%, 95%CI 3.0-4.1) で検出された一方、 非IBD対照1,006例では検出されなかった (p<0.001)。
血清中の抗IL-10活性が高い症例では、 検出可能なIL-10の減少と炎症性サイトカイン応答の増強が認められた。
Oxfordコホートのインピュテーションデータでは、 抗IL-10抗体陽性とHLA-DRB1*01:03の関連はオッズ比50.0 (95%CI 16.4-152.3, p=6.14×10-12)、 UK IBD BioResourceコホートではオッズ比24.7 (95%CI 14.5-42.1, p=6.20×10-32) であった。 Oxfordコホートの高解像度シークエンシング解析でもオッズ比29.5 (95%CI 12.2-71.1, p=4.85×10-14) と強い関連が示された。
著者らは、 「IL-10中和自己抗体はIBD患者の一部に認められ、 HLA-DRB1*01:03と強く関連していた」 と結論付けている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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