HOKUTO編集部
1年前
進行腎細胞癌患者の2次治療において、 アキシチニブの効果を、 ソラフェニブを対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験AXISの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) に対する有益性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
Axitinib versus sorafenib as second-line treatment for advanced renal cell carcinoma: overall survival analysis and updated results from a randomised phase 3 trial. Lancet Oncol. 2013 May;14(6):552-62. PMID: 23598172
1次治療としてスニチニブ、 ベバシズマブ+インターフェロンα、 テムシロリムス、 サイトカイン製剤を用いた治療を行っても病勢が進行した腎細胞癌患者
723例を以下の2群に1:1で割り付けた。
両群間で同様であった。
前治療は、 スニチニブが389例 (54%) 、 ベバシズマブ+インターフェロンαが59例 (8%) 、 テムシロリムスが24例 (3%) 、 サイトカイン製剤が251例 (35%) であった。
全患者
HR 0.656 (95%CI 0.552-0.779)、 p<0.0001
サイトカイン製剤治療歴がある患者
HR 0.505 (95%CI 0.373-0.684)、 p<0.0001
スニチニブ治療歴のある患者
HR 0.719 (95%CI 0.572-0.903)、 p=0.0022
ベバシズマブ+インターフェロンα治療歴のある患者と、 テムシロリムス治療歴がある患者では、 両群のPFSに差は認められなかった。
PFSのサブグループ解析
年齢、 性別、 Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) のリスク分類、 および地域に基づくサブグループ解析では、 アキシチニブの一貫した優位性が示された。
p=0.0001
HR 0.969 (95%CI 0.800-1.174)、p=0.3744
FKSI15項目で評価
HR 0.829 (95%CI 0.701-0.981)、p=0.014
FKSI-DRSで評価
HR 0.838 (95%CI 0.707-0.993)、p=0.0203
進行腎細胞癌患者の2次治療において、 アキシチニブ投与はソラフェニブ投与と比較して、 OSに差は認められなかったが、 PFSを有意に延長させることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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