海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Maらは、 マンモグラフィ検診の受診勧奨を受けた女性を対象に、 検診不参加による長期的リスクを大規模コホート研究により検証した。 その結果、 初回非受診者はその後の検診も不参加の傾向があり、 進行性乳癌リスクが上昇することに加え、 25年間の累積死亡率も上昇することを明らかにした。 なお、 25年間の乳癌罹患率は同等であった。 試験結果はBMJ誌に発表された。
本研究のlimitationは、 残余交絡、 データ捕捉の限界、 スウェーデン特有の制度による一般化の難しさです。
【Lancet】高濃度乳腺、 マンモグラフィと併用すべき画像検査
本研究の目的は、 初回マンモグラフィ検診の勧奨に応じなかった女性の、 長期的な検診受診率および予後不良リスクを明らかにすることである。
人口ベースのコホート研究であり、 1991~2020年にスウェーデンのマンモグラフィ検診プログラムに勧奨された43万2,775例の女性を対象とした。 初回の検診は、 50歳または40歳の時点で行われた。
主要評価項目は、 検診受診率、 乳癌罹患率、 腫瘍の特性、 乳癌死亡率とし、 複数のスウェーデン国立登録簿を基に2023年まで最大25年間にわたり追跡した。 乳癌の累積罹患率は初回検診時点から算出した。 乳癌死亡率についてはCox比例ハザードモデルでHRを推定し、 腫瘍特性との関連についてはロジスティック回帰モデルでORを算出した。
494万375人年の追跡期間中に、 1万6,059件の新たな乳癌が確認された。 初回検診では32.1% (13万8,760例) が受診しておらず、 これらの非受診者はその後も検診に参加しない傾向があり、 進行期乳癌と診断されるリスクが高かった。
診断率 (非受診者 vs 受診者)
OR 1.53 (95%CI 1.24-1.88)
OR 3.61 (95%CI 2.79-4.68)
681万8,686人年の追跡中に、 1,603件の乳癌による死亡が確認された。 初回検診の非受診は、 乳癌死亡率の上昇と関連していた。 一方、 乳癌罹患率は同等 (非受診者7.6% vs受診者7.8%) であったことから、 非受診者における死亡率上昇は、 発見の遅れによる可能性が高かった。
乳癌死亡率 (非受診者vs受診者)
HR 1.40 (95%CI 1.26-1.55)
著者らは、 「本研究は、 初回検診の非受診者が、 乳癌による死亡リスクを長期的に保有する大規模集団であり、 検診受診率を向上させるための介入は死亡リスクを低減する機会となる可能性を示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。