海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前
Kibbiらは乳房外パジェット病 (EMPD) 患者を対象に、 解剖学的サブタイプに基づく臨床像と、 診断および治療の推奨について、 メタ解析で検証した。 その結果、 EMPDの治療および診断は解剖学的サブタイプに応じて異なるべきであることが示唆された。 本研究はJAMA Dermatol誌において発表された。
何気にlimitationの最後にLastly, this systematic review was not registered.と書かれています。 JAMAレベルでも大丈夫なんだと驚かれる先生方も多いと思います。
EMPDは、 再発性が高く原因不明の皮膚悪性新生物であり、 特に外陰部や陰嚢の皮膚に多く発生する。 しかし、 サブタイプによる病像の違いや治療法の差異はこれまで明らかにされていない。
1990年12月1日~22年10月24日に報告されたEMPDに関する研究論文
解剖学的サブタイプ毎の特徴と治療法の比較
診断遅延期間、 表皮内発生率、 根治手術実施率
再発率、 局所再発および遠隔転移の発生
14% (152例) が再発し、 うち35.5% (54例) は局所性または遠隔転移を伴った
EMPDの診断および治療は、 解剖学的サブタイプによって異なる。 なお本研究の限界としては、 ①再現コホートがない ②解剖学的サブタイプによって転帰を層別化していない研究を除外した- の2点が挙げられる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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