【2026年5月更新】登録受付中の臨床試験 ~WJOG 臨床試験一覧~
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西日本がん研究機構(WJOG)

7日前

【2026年5月更新】登録受付中の臨床試験 ~WJOG 臨床試験一覧~

【2026年5月更新】登録受付中の臨床試験 ~WJOG 臨床試験一覧~
西日本がん研究機構 (WJOG) では、 現在多数の臨床試験が進行しており、 かつ多くの医師の皆様にご参加いただける試験が登録受付中です。 本記事では、 多岐にわたる領域から、 特に注目すべき試験をピックアップしてご紹介します。 各試験の詳細は、 担当医師のコメントと併せて、 ぜひご確認ください。

- 呼吸器グループ (全10試験)

- 消化器グループ (全2試験)

- 乳腺グループ (全3試験)

- バスケットグループ (全1試験)

呼吸器グループ

第II相 WJOG18224L (CREEPER)

MET exon 14 skipping 陽性、 化学療法未治療・進行再発の非小細胞肺癌患者を対象としたカプマチニブ +/- プラチナ併用療法の無作為化第II 相試験

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近年、 遺伝子変異を有する肺癌では従来の分子標的薬に他剤を併用する戦略がトピックです。 実際、 EGFR遺伝子変異陽性例ではそのような治療が保険償還となりました。 一方で稀少な変異に対しては前向き研究が中々行いにくい現状があります。 WJOGの呼吸器グループではこれまで肺癌の数%と稀少なALK陽性 (B-DASH試験)、 KRAS陽性 (SCARLET試験) の患者さんを対象とした研究を行ってきました。  今回、 第3の試験としてMETエクソン14スキッピング変異陽性の方を対象に、 カプマチニブと化学療法を併用する第2相試験が開始となりました。 ゲームのキャラクターから取ったCREEPERという試験名になります。 まだ開始したばかりで先は長いですが、 B-DASH・SCARLETは世界に先駆けて行われ注目度も高い試験になっておりますので、 是非引き続いて患者さんに価値のあるデータを出していければと思います。 

観察研究 WJOG17423L(REAL-WIND2 study)

IV期肺癌患者における多施設前向きレジストリ研究

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近年の薬物療法の進歩は著しく、 癌の遺伝子検査やタンパクの検査等から細分化されています。 しかしながら、 これらの薬剤が使用可能となった背景の臨床試験においては厳格な臨床試験適格基準によって患者選択が行われており、 実地診療の日本人においてのエビデンスは不十分と言わざるを得ません。 日本人実地診療における進行期肺癌患者のうちこのような臨床試験適格基準を満たす患者は約3割と報告されており、 臨床試験の治療成績が本当に実地診療の日本人においても証明されるかどうかは不明であります。 また、 今後の治療の進歩のためには実地診療の患者さんから得られたビッグデータを利活用することが不可欠となっています。  本試験では大規模な臨床データを創出し、 そこから今後実地臨床により還元するための検討を行うためにWJOGにてIV期肺癌における大規模な臨床データを創出することを目指しています。

第II相 WJOG17223L(TURNING試験)

TTF-1陰性の進行再発非扁平上皮非小細胞肺癌に対するカルボプラチン+nab-パクリタキセル+トレメリムマブ+デュルバルマブ併用療法 phase II study

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遺伝子変異のない非小細胞肺がんに対しては、 細胞障害性抗がん薬や免疫療法が治療の中心であり、 効果が期待されます。 しかし、 免疫組織学的にTTF-1が陰性のタイプは、 ペメトレキセド (抗がん薬) や免疫療法単剤の効果が乏しく、 予後が悪いことが知られています。 今回の試験では、 こうした難治性の肺がんに対して、 抗がん剤 (カルボプラチンとnab-パクリタキセル) に加え、 2種類の免疫療法 (トレメリムマブとデュルバルマブ) を併用する新しい治療法の効果と安全性を調べます。 より良い治療の選択肢を提供することを目指しています。

観察研究 WJOG17123L(PATHFINDER)

病理病期IA2-IIA期EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌における術後補助療法の実態を調査する多施設共同前向き観察研究

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病理病期IA期~IIA期の早期EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対する術後補助療法 (再発を予防するための薬物治療) として、 オシメルチニブという分子標的治療薬を用いた治療開発が世界的に進められています。 一方、 日本ではUFTという抗がん剤が術後補助療法として長年使用されてきた歴史があり、 治療効果だけでなく、 有害事象や費用の観点も含めて、 どちらの治療が標準治療としてより適切であるかを将来的に判断する必要があると考えられます。 
本試験は、 EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対する術後補助療法としてのUFTの治療効果を、 観察研究という手法を用いて検討するものです。 本研究を通じて、 日本においてUFTとオシメルチニブのいずれがより最適な術後補助療法であるかを明らかにするための、 基礎となるエビデンスの構築を目指しています。 

観察研究 WJOG17023L(AURORA)

EGFR 遺伝子変異陽性非小細胞肺癌完全切除例の前向き観察研究

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手術で完全切除を受けた病理病期 II-III期のEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌患者さんは、 ADAURA試験の結果により、 オシメルチニブによる術後補助療法が治療選択肢の1つですが、 その長期的な生存や再発への影響などはまだ不明な点が多く残されています。 また、 日本国内ではその他にもUFTやプラチナ併用化学療法など、 病期に応じた様々な治療選択肢があり、 国内での治療実態の把握はとても重要であると考えています。 本試験は、 8年の観察期間、 12年の総研究期間を予定する長期大型の国内観察研究として計画しています。 日本国内の患者さんの治療の実際と長期予後 (リアルワールドデータ) を確認し、 国内の患者さんにおける術後補助療法としてのオシメルチニブの安全性を検討することで、 より良い周術期治療を患者さんに届けられるようになることを期待しています。 

第III相 WJOG16923L(STEP UP trial)

臨床病期IA3期の肺野末梢充実型非小細胞肺癌に対する肺葉切除と区域切除のランダム化比較第Ⅲ相試験

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最近発表された大規模臨床試験(JCOG0802/WJOG4607L)により、 肺野末梢の2 cm以下の肺癌に対しては、 肺の切除範囲が少ない 「区域切除」 が従来の標準手術である 「肺葉切除」 と比較して予後が劣らないばかりか、 優れることが示されました。 肺癌以外の他病死が 「区域切除」 で少なく、 肺の温存により身体への負担が軽減され、 予後の向上に貢献したと考えられています。 さらに、 悪性度が高いと考えられている薄切CT上の充実型肺癌に対しても区域切除による生存利益を認め、 2cmを超える充実型肺癌にも区域切除を適応できる可能性が示唆されています。 一方で区域切除では局所再発のリスクが高まる可能性もあり、 区域切除と肺葉切除のどちらが有効な治療法かは不明です。 そこで本試験は臨床病期IA3期 (2 cmを超え3 cm以下) の肺野末梢充実型非小細胞肺癌の患者さんを対象として、 区域切除の臨床的有用性を、 標準治療である肺葉切除と比較し評価することを目的としています。 本試験の結果により、 早期肺癌の患者さんに対し、 より有効で身体への負担が少ない手術法が確立されることを期待しています。

第III相 WJOG20924L(J-OLIGO)

IV期オリゴ転移の非小細胞肺癌患者に対する免疫チェックポイント阻害薬と局所治療を含む集学的治療の有効性を検証する第III相試験  (山本小班インターグループ試験)

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オリゴ転移は、 局所進行癌と全身に広く転移した状態の中間の病態と考えられています。 標準治療に手術や放射線治療などの局所治療を追加することで、 予後の改善が期待できる集団として、 欧米を中心に治療開発が進められてきました。 非小細胞肺癌においては、 一般的に 「3~5個以内の少数転移」 を伴う状態で、 かつ原発巣を含む全ての病変に対して局所治療が可能であることが、 オリゴ転移と定義されるようになっています。 これまで、 局所治療追加の有効性を示唆する臨床試験が複数報告されてきましたが、 その多くは小規模な検討に留まっており、 なかには有効性に対して否定的な結果も示されています。 このような背景のもと、 WJOG (西日本がん研究機構) では、 オリゴ転移を伴うIV期非小細胞肺癌患者を対象に、 局所治療と免疫チェックポイント阻害薬を含む集学的治療の有効性を検討する第II相試験 (WJOG11118L/TRAP-OLIGO) を実施しました。 本試験 (第III相試験) は、 その結果に基づき、 オリゴ転移に対する集学的治療の有効性を検証するために計画されました。 本試験を通じて、 オリゴ転移を伴うIV期非小細胞肺癌患者さんに対する、 より有効な標準治療の確立を目指しています。 なお、 本試験はWJOGだけでなく、 本邦における主要な臨床試験グループとの共同実施であり、 All Japanの体制で試験を推進しております。 

第II相 WJOG20424L(Japan Modified COCOON)

EGFR変異陽性・未治療進行非小細胞肺がんにおけるAmivantamab + Lazertinibの皮膚有害事象に対する予防的介入を評価する単群第II相試験

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EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんの初回治療として用いられるアミバンタマブ+ラゼルチニブ併用療法では、 発疹や爪囲炎などの皮膚の副作用が高頻度にみられ、 治療の継続や生活の質に大きな影響を与えることがあります。 本試験では、 皮膚症状が出てから対応するのではなく、 治療開始時から抗生物質の内服、 顔面へのステロイド剤の外用、 全身の保湿、 保湿・保清・保護を含むスキンケアを行い、 皮膚の副作用を低減できるかを検証します。 予防的なスキンケアにより、 患者さんがより安心して治療を継続できることを期待しています。 

第II相 TR研究 WJOG17323L (AGEHA study)

Uncommon EGFR 遺伝子変異陽性進行非小細胞肺癌に対するアミバンタマブ+ラゼルチニブ併用療法とアファチニブの有効性を比較するランダム化第II相試験

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非小細胞肺がんの約3~6% (EGFR変異陽性例の10~15%) を占める 「Uncommon変異」 や 「Compound変異」 は、 希少なドライバー遺伝子変異です。 現在、 これらの遺伝子変異を有する患者さんには、 アファチニブ (ジオトリフ®) やオシメルチニブ (タグリッソ®) といった分子標的薬が有効で標準治療とされています。 しかし、 約8~10ヵ月で 「耐性」 が生じることが課題となっており、 より長く効果が持続する治療法の開発が世界的に熱望されています。 新たな有力候補として注目されているのが、 アミバンタマブ (ライブリバント®/リブロファズ®) とラゼルチニブ (ラズクルーズ®) の併用療法です。 過去の比較的小規模な試験では、 未治療の患者さんにおいて耐性までの期間が大幅に延長したことが報告されています。 一方で、 点滴に伴う過敏反応 (インフュージョンリアクション) や皮膚毒性、 浮腫などの副作用が強く認められることも報告されており、 既存治療との比較検討が必要です。 本試験では、 未治療の患者さんを対象に、 アミバンタマブとラゼルチニブの併用療法と、 アファチニブの有効性を比較する多施設共同第II相試験を実施します。 この研究を通じ、 Uncommon/Compound EGFR遺伝子変異という希少な遺伝子変異を持つ患者さんに対する 「世界における新たな標準治療」 の確立を目指しています。 

第II相 TR研究 WJOG17523L (ORACLE study)

オシメルチニブによる術後補助治療を受けたEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対するオシメルチニブ (+化学療法) 再投与の有効性を検討する第二相比較試験

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EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんでは、 手術でがんを取りきった後に、 再発を防ぐ目的でオシメルチニブ (タグリッソ®) という分子標的薬を服用することがあります。 しかし、 この治療を終えた後にがんが再発した場合、 どの薬物療法を選ぶのがよいかについては、 まだ十分なデータがありません。  再発した場合の治療として、 オシメルチニブをもう一度使用する方法が考えられます。 一方で、 オシメルチニブに抗がん剤を組み合わせることで、 より高い治療効果が得られる可能性もあります。 しかし、 手術後に再発した患者さんでは、 一般的なステージ4の患者さんに比べてがんの量や病気の経過が異なる可能性があります。 そのため、 すべての患者さんに強い併用治療が必要なのか、 あるいはオシメルチニブのみで十分な患者さんがいるのかを明らかにすることが重要です。  本試験では、 手術後に再発予防のためオシメルチニブを一定期間服用し、 その後に再発したEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんの患者さんを対象とします。 治療として、 オシメルチニブのみを使用する方法と、 オシメルチニブにプラチナ製剤およびペメトレキセドという抗がん剤を組み合わせる方法を比較します。  この試験により、 手術後にオシメルチニブを使用した後に再発した患者さんに対して、 どの程度の治療が適切なのかを明らかにし、 患者さん一人ひとりに過不足のない治療を届けることを目指します。 ORACLEという言葉には、 本来 「予言」 や 「神託」 といった意味があります。 本試験では、 術後補助オシメルチニブ後に再発した患者さんに対する治療選択という、 まだ十分な答えのない臨床課題に対して、 今後の診療の指針となる知見を得たいという思いを込めて、 この名称を付けました。 

消化器グループ

第II相 WJOG19524G(OPTIMIZE)

ゾルベツキシマブに対するオランザピンと抗ヒスタミンを含む5剤併用制吐療法およびオランザピンの前日投与を追加した5剤併用制吐療法の制吐効果と安全性を評価する第II相試験

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ゾルベツキシマブは進行・再発胃癌患者さんに対する新たな治療薬として近年承認されましたが、 悪心・嘔吐の副作用が強いことが問題です。 しかし、 悪心・嘔吐に対する適切な制吐療法は確立していません。 本研究では、 制吐療法として5-HT3受容体拮抗薬+ステロイド+NK1受容体拮抗薬+抗ヒスタミン薬+オランザピンの有効性を評価することを目的としています。 またゾルベツキシマブは投与開始早期に悪心・嘔吐が出現することから、 投与前日のオランザピンを内服する群と偽薬 (プラセボ) を内服する群にランダム化しオランザピンの前日投与の意義を評価することも本研究の目的としています。

第II相 WJOG19324G(ZELDA)

ゾルベツキシマブとフルオロピリミジン系薬剤及び白金製剤を用いた一次治療に対して不応/不耐後のCLDN18.2 陽性切除不能進行・再発胃癌及び食道胃接合部癌に二次治療でゾルベツキシマブを併用することの有効性を検討するランダム化第Ⅱ相試験

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CLDN18.2は胃癌細胞の表面に発現するタンパク質であり、 近年、 この分子を標的とした抗体薬ゾルベツキシマブ (ビロイ®) が一次治療として承認されました。 しかし、 ゾルベツキシマブを含む一次治療後に病勢が進行した患者さんに対する最適な二次治療は、 いまだ確立されていません。 とくに、 ゾルベツキシマブを二次治療以降も継続投与すること (beyond progression) の意義については、 現時点では明らかになっていません。  本試験 (ZELDA試験) は、 ゾルベツキシマブを用いた一次治療後に進行したCLDN18.2陽性の進行胃癌・食道胃接合部腺癌の患者さんを対象に、 ナブパクリタキセル (アブラキサン®) +ラムシルマブ (サイラムザ®) 療法へゾルベツキシマブを上乗せすることの有効性および安全性を検証するランダム化第II相試験です。  なお、 ナブパクリタキセル+ラムシルマブとゾルベツキシマブの併用に関する安全性については、 本試験のsafety lead-inパートにおいて6名の患者さんにご協力いただき、 確認することができました。 2026年5月からは、 主要評価項目を無増悪生存期間 (PFS) とするランダム化パートの開始を予定しており、 210名の患者さんにご協力をお願いしたいと考えています。  さらに、 このランダム化パートでは、 付随研究 (ZELDA-TR) として、 腫瘍組織および血液検体を用いたバイオマーカー研究も同時に実施します。 これにより、 治療効果を予測するバイオマーカーの探索や、 耐性メカニズムの解明を目指します。  本試験の成果を通じて、 CLDN18.2陽性胃癌の患者さんに、 より有効な治療を届けられることを期待しています。 

乳腺グループ

第II相 WJOG18123B(SAKURA)

アロマターゼ阻害薬による手指の関節痛またはこわばりに対するエクオール含有食品の有効性を検討するプラセボ対照ランダム化試験

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ホルモン受容体陽性の閉経後乳癌患者さんは、 ホルモン療法としてアロマターゼ阻害薬を内服しますが、 女性ホルモンであるエストロゲンの枯渇により、 更年期症状や関節痛などの副作用を生じることがあります。 なかでも関節痛は、 服薬開始後に約半数の方に発現し、 一般的な鎮痛薬の内服が勧められるものの、 有効な対応は確立していないのが現状です。 一方、 大塚製薬が開発し販売しているS-エクオール含有食品 「エクエル」 は、 エクオールという物質を産生できない体質の方 (日本人の中高年女性の約半数と言われます) において、 更年期のエストロゲンの枯渇により生じる手指の関節痛、 こわばりなどに対する有効性を示しました。 そこで今回、  「WJOG18123Bアロマターゼ阻害薬による手指の関節痛またはこわばりに対するエクオール含有食品の有効性を検討するプラセボ対照ランダム化試験 (SAKURA) 」 で、 更年期症状と同様に、 アロマターゼ阻害薬による関節症状をエクエルで改善できないか検討することと致しました。 35施設が参加して試験が行われます。

観察研究 WJOG16822B(AMED全ゲノム)

がん全ゲノム解析を用いた乳癌術前化学療法の最適化-pCR予測およびnon-pCRの新規Target探索-

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トリプルネガティブ乳癌およびホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌のうち、 再発高リスクの臨床病期II-IIIに対しては術前化学療法が標準的に行われます。 しかし、 術前化学療法の効果予測や、 術後薬物療法の最適な治療選択については、 まだ不明な点が多く残されています。 乳癌の全ゲノム解析を行うことで、 周術期薬物療法を最適化すること、 また治療標的となりうる新たな分子を探索することを目的として実施しています。 本試験は、 日本医療研究開発機構 (AMED) 革新的がん医療実用化研究事業(令和5 年度) の研究開発課題名 :  「全ゲノム情報等の高精度かつ迅速な患者還元および新たな創薬等の創出を通じた高度化がんプレシジョン医療の実践」 の支援を受けています。 

第II相 医師主導治験 WJOG16522B (PRELUDE)

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術前ペムブロリズマブ併用化学療法 (KEYNOTE-522レジメン)は臨床病期2-3のTNBC患者の予後を改善し、 世界的標準治療として確立しました。 しかし、 同治療後の再発TNBC患者は多くの薬剤に対する治療抵抗性を有し、 予後不良であるため、 新たな治療法の開発が急務となっています。 治療抵抗性メカニズムのひとつとして血管新生因子が注目されており、 血管新生阻害薬との併用療法が治療抵抗性の克服に有望とされています。 本試験は世界で初めて、 KEYNOTE-522レジメン後の再発TNBCに対してペムブロリズマブ+パクリタキセル+ベバシズマブ併用療法の有効性を評価する医師主導治験であり、 新たな治療法の確立が期待されています。

バスケットグループ

第II相 医師主導治験 WJOG17723M(FUTAB-CUP (フタバ・カップ) )

原発不明癌に対するAB122+TAS-120の有効性を検討する第II相医師主導治験

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原発不明癌は、 様々に検査を行ってもがんが最初に発生した臓器 (原発巣) を特定できないがんで、 診断時にすでに全身へ広がっていることが多く、 予後は極めて不良な疾患です。 これまでプラチナ製剤を含む化学療法が標準的に行われてきましたが、 その後の有効な治療法は確立しておらず、 新たな治療選択肢が強く求められてきました。 近年、 本邦で実施された医師主導治験 (NivoCUP試験) により抗PD-1抗体であるニボルマブの効果が示され、 免疫チェックポイント阻害薬がこの領域でも有望であることが明らかになっています。  本試験では、 抗PD-1抗体AB122と、 FGFR阻害薬として開発が進められているTAS-120を組み合わせた併用療法の有効性と安全性を検討します。 AB122は、 すでに有効性が示されているニボルマブと同じく、 がん細胞が免疫の攻撃から逃れる仕組み(PD-1経路)を解除することでT細胞によるがん細胞への攻撃を回復させる薬剤です。 一方TAS-120は、 もともとFGFRという遺伝子の異常を持つがんに対して開発されてきた薬剤ですが、 近年の基礎研究や企業治験において、 FGFR遺伝子異常の有無にかかわらず、 腫瘍の周囲の免疫環境を変化させて抗PD-1抗体の効きやすい状態をつくる 「免疫調整作用」 を持つことが示唆されています。 実際に、 AB122とTAS-120の併用は、 抗PD-1抗体単剤では効果が十分でなかった一部のがん種においても有望な成績が報告されており、 原発不明癌でも同様に上乗せ効果が期待されます。  本試験では、 化学療法未治療の患者さんと、 プラチナ療法を受けたあとの患者さんの両方を対象とします。 プラチナ療法既治療例については、 AB122単剤群とAB122+TAS-120併用群とにランダムに割り付け、 独立した中央判定による奏効率(治療によってがんが縮小した患者さんの割合)を主要評価項目として、 併用療法の効果を客観的に評価します。  本試験を通じて、 これまで有効な治療選択肢の限られていた原発不明癌の患者さんに対し、 AB122+TAS-120併用療法という新しい治療の可能性をお届けできることを期待しています。 

上記でご紹介した試験以外にも、 WJOGでは様々な臨床試験が進行中です。 最新の情報や各試験の詳細につきましては、 WJOG公式サイトの研究一覧ページをご確認ください。

ご興味のある試験がございましたら、 ぜひ詳細をご確認いただき、 ご登録をご検討ください。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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